1時間余りで、彼女は肉体から骨になった。

年齢のせいか、今まで参加した火葬より、大きな骨が多かった様にみえた。

 

昨日の納棺に続き 告別式

棺の中を沢山の花で彩りました。白 ピンク 青 きっと 一生のうち こういう機会しか花に埋もれる事なんて出来ないんだろうなと場違いな事を思いながら、率直に綺麗だと思った。

30分後には、火葬。彼女に触れられる最後の機会だとは理解しつつも、泣き叫びながら縋り付くような事はなかった。

子供たちも至って冷静で 涙を見せることもなかった。

 

15時からの火葬。今日の一番最後らしい。

13番の番号札をもらい 1時間ほど待つと すっかり骨だけになった彼女と対面できた。

後は骨壺に収めて蓋をして、埋葬許可証をもらい布を被して おしまい。

 

すっかり軽くなってしまった妻を抱きながら家路へ向かった