日照時間が減る季節は事件の季節
茶番に頭を抱える話、正直そんな話は腐るほどあるというのが本音だ。
私は頭の悪いおかしな事に巻き込まれる天才なのだ。
おかしなことの方から寄ってくる。
そんなおかしな事の中から1つ、通勤中の地下鉄に揺られながらお話しようかと思う。
身の安全の為に所々細かいところを少し、物語に差支えがない程度に変えさせていただかなければならないようなトンデモ話だが、どうか暇潰しにでも聞いてくれ。
いつも通りの夕方だった。
片手間でLINEを返信しながらのんびりバスの中でぽかぽかぬくぬくしていたところ、滅多に通知が来ないショートメールアプリが赤く丸い実をつけて何かメッセージが来ていることを知らせていた。
嫌な予感しかしねえ。
かと言って通知をそのままにしておくわけにもいかず、そして大切な用件だと後で怒られてしまうので仕方なしにショートメールを開いた。
退学していった元同級生からLINEを交換しようぜのメール。
多分本来ここで見なかった事にしても良かったんだろうしそうすべき、あるいは一旦保留後お友達に相談してからにすべきだったんだろうが、お仕事帰りの私の頭は大変お疲れだったようで片手間LINE返信のノリで、そいつから送られてきたQRコードを読み取ってしまった。
悪夢開始のゴングが鳴った。
そうこうしているうちに退学&転校した元同級生3人のLINEグループに入れられていて何故か交流をすることになっていた。何故だ。
最初は本当に無害というか、病んでしまった方々のLINEグループでお互いお互いに労りあってていいんでないのかなあなんて思いながらちょこちょこ返信していてその中の一人とは仕事帰りに待ち合わせをして遊んだりもしていた。帰ればいいのに。
遊んだりお話したりしている中で少しずつ引っかかる点が出てきても、当時の私には他の人に相談するという考えがなかったというかまた別件で面倒事を抱えていたのでその引っかかりをさほど重要視していなかった。
今思えば人とご飯食べに行って人にお金払わせて当然みたいな顔をしとるのは明らかにおかしいと思う。
あれは冬だっただろうか。
通話に誘われたのだけれどもリビングから母親が「ご飯にするぞ」と呼んでいたので、
「今からご飯で、もしするとしたらシャワーも済ませてからになるんだけど大丈夫?」
そう聞いた。
特に問題点は思い浮かばない無難な文のはずだけれども。
その子の何かを踏み抜いてしまったようだ。
「私と通話したくないならそう言いなよ。性格悪いよ。」
当時の私はまあまあそういう、理不尽というか謎理論に耐性があったというかそういう方々に囲まれていたので苦笑一つでミュートをかましてとりあえずご飯とシャワーへ向かった。
お腹すいたんだもん。空腹の勝利。
ここからはご飯とシャワーから帰ってきたあとのお話。
とりあえず煽り口調が少々気になってしまったので
「ひとつお願いしていいかな?煽るのやめてほしいな。」
それだけ送りました。
いやほんっとうにそれだけ。
「じゃあ遠回しに断るのやめてよ」
「私のこと嫌いならそう言えよ」
多分解釈が地球一周半くらいするレベルで曲解してるのよ。
でもお友達だもんなあ…ちゃんと言わなきゃいけないよね。
はい、魔が差しました。
やめときゃいいのに。
「よぞらもね、メンタル強いわけじゃないから煽られたら嫌な気持ちにならないわけじゃないし悲しい気持ちになるのよ。」
めちゃめちゃ気を使って書きました!
だめでした!
要約すると
「自分は人間関係で潰れた人間なんだからお前がもっと気を使え。謝れ。被害者面すんな。ブロックするなら一声かけてからにしろ。勝手に消えられたら困る。」
という文を数回に分けて送ってこられたのでよぞらちゃん目が点になってLINEを閉じました。
必殺・スライド既読無視です。
消えられたら困るなら消えられるようなことすんなよ。
さて、ここから話は1ヶ月飛びます。
その間、連絡は皆無でした。
とある夜にですね、当人からLINEが来ました。
また長々とした文だったので内容を要約。
「メンタルの調子悪かったんだ、自分でも制御出来ないの。改心したからまたカラオケ行こ!」
お馬鹿なよぞら、また返信します。
「Yちゃんから言われてると思うけど何か本当に用事があるならYちゃん挟んでからにして。」
それだけ送って寝ました。
よぞらちゃん深夜までは起きてられないの。
実はそうなんです、1ヶ月前に散々痛い目を見たので元々最初にショートメール送ってきた子、Yちゃんを挟んでやりとり出来るように手配してたんです。
さて次の日の朝、月曜日の朝。
「それだとYに迷惑だしYはよぞらと縁切ったはずなんだけど!」
やべえ、おわってる。
話がよくわからん方向にぐっちゃぐちゃなってポケットに適当につっこんだイヤホンみたいになっとる。
絶対出勤前に対処しようとしていい案件じゃねえ。
バッテリーの無駄なので、諦めて目を閉じてバスに揺られ地下鉄に揺られ。
そういえばと地下鉄の駅でスマホのホーム画面を流し見したところ、通知5件。
同一人物からの通知が5件。
この時点でちょっとやだ。
ただこれ以上どうにもならないのでスライドで既読にしようとしたところ事故ってしまってトーク画面を開いてしまった。
またまた長ったらしいので以下要約。
「関係を絶ちたいならブロックして消せよ」
「縁切るわ」
「改心したのに許さないとか絶対お前に問題あるだろ」
「絶対自分が一番正しいと思ってるじゃんそういうのやめとけよ」
て感じのやつが5件。
とりあえず遅刻してしまうのでLINEを閉じて
お仕事へ向かったところ、昼休みにはトークルームからいなくなってました。
仕方ない、いつもの不幸デッキとして話のネタになってもらうか。
後書き
わりともっと過激な、おまわりさん呼んだら一発アウトみたいなことも送られてるんだけど身バレというか相手に身バレするの防止にこんな感じで。
同時期にまた別な茶番に巻き込まれていたのはまた別なお話です。