思い出の花 -6ページ目

【旧作】止まった時間



rosary~ロザリオ~


もう何も要らないから
何も欲しがらないから
彼を連れて
 行かないで……

無言で携帯のキーを
打ち込む貴方
誰にメールしてるの?
幸せを感じた時から
いつも不安
この幸せが何時までも
続きますようにと……

空は晴れたり
曇ったりを繰り返す
私達も同じ
記念日には
雲の切れ間から
光が射して
温もりに包まれる
貴方に出会えた奇蹟を
ありがとうと……

何となく気付いてた
嵐が近付いてる
静けさは嵐の前触れ
突然落ちる雷
貴方の携帯を
覗いた時から……

私は何してたのだろう
何だったんだろう
一人冷たい雨に
打たれ続ける
全ての嘘を流して
真実を知る為に
涙を隠す為に……

パイプオルガンが奏でる
讃美歌は途切れた
捨てられた私に
奏でる曲は無い
静まり返った大聖堂は
寂しく 冷たく
そして孤独
届かない祈りに
すがるものさえ失い
闇に残されたのは
蝋燭の火
炎に映るのは
ステンドガラスの消えそうな
思い出だけ……

もう何も要らないから
何も欲しがらないから
私から思い出だけは
連れて行かないで……

【旧作】止まった時間



drive~ドライブ~


このまま
光と風が流れるまま
貴方と一緒に
遠く旅していたい
巡る景色に
胸弾ませて
眺めた二人だけのシアター
貴方となら
何処にでも行けると
想い走らせて―――

このまま
街の灯が煌めくまま
貴方と一緒に
遠くを眺めていたい
巡る想いが
胸を焦がして
綴った二人だけのダイアリー
貴方とでは
何も見えないと
言葉詰まらせて―――

助手席は
私の場所だった
貴方は同じ所を
何度も回る
過ちを繰り返しては
先に進めぬままに……

巡る季節に夢諦めて
助手席に残したサヨナラ
貴方と見詰めた光
風と流れる―――

ずっと貴方と
旅して居たかった
何時までも
何処までも……

【旧作】止まった時間



sand~サンド~


流れる雨が
ヒールを濡らして
歩いた道
久し振りのデートも
ケンカして終わった

他の男達は
優しく映るのに
どうして貴方は
冷たいの……

もう昔みたいに
笑えない
別の人となら
笑える気がした―――

ボーイフレンドは優しい
でも……
別れてから
笑えないって
気付いたの
優しさを求めたのは
貴方にだった

流した涙が
貴方を濡らして
戻った道
つかの間の再会は
新鮮に感じた

今の貴方は
夢だけ映して
どうして将来が
見えないの……

もう結婚式は
叶わない
貴方となら
歩ける気がしてた―――

流れる砂が
思い出を刻み
歩いた道
別れてから
愛してるって
分かったの
やり直したい……

また最初から二人で
笑顔を創りたい
それが
砂のクラフトでも
また同じ事を
繰り返したとしても……