情留水~ジョウリュウスイ~
掴みかけた夢は
指の間をすり抜けた
掴めるはずも無い
水面に映した夢だから
水面に触れれば
広がる波紋に夢は消え
波紋を立てぬ様
そっと両手で
掬った水鏡
次々と零れ落ちる夢
無情と流れる
叶わぬ夢なら
いっそ氷の中に
“閉じ込めてしまえ”
ワープトンネル
インベーダーにブロックくずし
鼻を垂らして遊んだね
リッチなメイトは
ゲームウォッチ見せびらかせて
みんなの脚光浴びてたね
単純ゲームは卒業し
レベルアップだ夜更かしニート
思春期は
横スクロールし始めた
世の中スーパーゲーム
1にゲーム 2に勉強
夢は名人プログラマー
もう鼻垂らしじゃない
自分でクリアーしなければ
先に進めない
時代が変わるたび
歩み辛くなって
選択ボタンが増え
難しくなって
ダンジョンの 中で
もがく日々
ディスクの変化が早過ぎる
今は疲れて
のんびり釣りゲー
昔を懐かしみ
アルバムを開けば
卒業しきれない物が
奥に沢山
眠らせてあった
天 翔けて
時の流れ
潮の流れに似て
渦の中に身を投じれば
飲み込まれる定め成り
船に乗るのか
後悔しないか
渦潮 越えたか
海舟 見えたか
長州 来たか
薩摩はまだか
舵は取れるか
信用 置けるか
人の心
空の移りに似て
穏やかな空に
雲 立ち込めば
嵐を呼ばん
酒は呑んだか
柱は無事か
新選 来たか
赤髪まだか
弾は込めたか
刀の錆か
志士に成れたか
夜明けはまだか
人の命
星の輝きに似て
龍馬の一閃が
陽を昇らすだろう