思い出の花 -111ページ目

『私と空』


傘も差さず
雷雨に曝され
身を屈めて
晴れるのを待った

何処かの軒下で
雨宿りもせず
ジッと
その場で耐えた

きっと雷雨が止んだら
キラキラ太陽が顔を出し
優しく包んでくれる
そう願って

“私はこの空が好き”

だから……
待つよ
ここに居るよ
また優しい貴方に
戻るのを願って

『私と風』


私の恋は風に
さらわれた

季節が移り変わっても
風は吹き
木の枝を揺らし
私の髪を靡かせる

風は
まだ私から何かを
奪おうと言うの?

もう私から奪うモノは
何も無いのに

空っぽの私を
風が吹き抜けて行った

『人魚姫』


海の上で
突然
出会った二人

お互い違う世界に
住んでいた

それぞれの世界を
携帯で繋げ
同じ言葉を探してた

僕を忘れて生きてゆこうとする君に
僕は迷わず海に飛び込み
君を丘へと
連れて来た

この幸せが
泡と消えない様に
僕は君を
守ってゆく