【旧作】止まった時間 | 思い出の花

【旧作】止まった時間



replica~レプリカ~


“ただいま”の
言葉に
返る言葉は無くて
暗い部屋に
明かりを点けても
静まり返った暗い部屋

誰も居ない部屋は
空気が冷たくて
一人食事に
作った鍋も
虚しい空気は冷たい

昔 二人ままごとして
夢を語ってたね
理想の家庭だと思ってた
風が吹けば飛ばされて
雨が降れば傘も無くて―――
暮れかけた空に
“またね”の
言葉残して
ままごと遊びは終わる

“お帰り”の
言葉は返らない
“美味しい?”と
言葉は聞こえない
ただ……
部屋に残った二つの
箸と茶碗

温かい部屋は
あの日過ごした……
幼いままごとの夢