カモメ | 思い出の花

カモメ


君と別れ初めての夏
独りで来た海は
とても静かだった

砂漠に張り付けられ
処刑される者の様に寝そべると
灼熱の太陽が肌を焦がし
静粛な熱で気持ちが渇いた

カモメが足元で見つめてる
流れる音楽に耳を傾け
無口なカモメと会話すれば
そよぐ風が せせら笑う
君と居た夏は
もう帰らない……

君とはしゃいだ夏
波が二人の足跡を消し
サラサラ夏が過ぎゆく
過去も現在も
眩しい光りに包まれ
今年の海は
とても静かだった