うちはちゃんとやっているからと自負される広告主もたくさんとはあるとは思いますのでおせっかいな話かも知れませんが。。。。
そもそもネット広告やモバイル広告が劇的に広がるきっかけにもなったPV、CPC、CPAの数値及び指標の明示。
発行部数とか視聴率といった少し不明瞭な数値、メディア主体の調査手法を用いてここまで発展してきたテレビ新聞をはじめとしたマスメディアとは違い、精度が高くさらには購入に至るまでのアクション値まではじくことが可能になったという事はまさに白眉だと思うし、マス及びネット業界及び企業におけるマーケティング活動を健全に発展させるという意味においては非常に重要な出来事であったと個人的には思います。
現在、ネット広告を主体に営業するネット広告専業代理店においては総合の代理店がテレビスポットやネットタイムをセールスする際に提示する取引の指標であるGRPという値同様に事前に有る程度のPV数を提示する行為にプラスして有る程度の成果を見込む目安としてのアクション値としてのCPC/CPAを提示し、取引発生させるのが最早当たり前となっており(必ず達成できると言う保証値ではないが)クライアントサイドにもこの数値指標を提示しなければなかなか広告取引が成立しないというのが当たり前になりつつあるのが現状です。
テレビ、新聞をはじめとするマスメディアではありえないことですが有る程度のアクション値を保証してしまうようなアフィリエイトに準ずる広告商品も近年は多数存在しており、弊社でもネットだけにとどまらず、マスメディアのアフィリエイト商品を開発したり、研究したりしておりマスメディアにおいても事前の効果予測ができる夢の時代が到来・・・・・?なのかも知れません。
しかし、私はその方向性にはやや疑問が残ります。
それは『マーケティング活動の最適化からの弊害で起こるマーケティング活動の画一化、マーケティングスキルの平準化』が挙げられます。
個別の広告代理店からの独自提案による媒体の効率化バイイング、低単価獲得ノウハウをまんま流用ばかりしすぎると代理店は成功事例をコピー=ペーストしながら営業の効率化、提案の効率化を当然の事ながら流用と言う手段を持ってして図っていきます。
各広告会社を通じて自社のマーケティング活動がノウハウも含めて真似されやすいという問題が生じ、従来のマスマーケティング以上にその問題が起こりうる可能性を否定できないというのがひょっとしますと一番のネックとなるのではないでしょうか?
さらには広告会社側から獲得効率・単価に関する提案がなされるのが当たり前となっているので過去、各広告主が必死で上司や上層部を説得するために考案してきた自社指標や説得ロジックを広告会社へとアウトソ-シングしてしまうこととなり、さらには業務の効率化や労働時間の短縮等もあいまって広告主サイドでの思考能力が低下することから考え、組み立てることが欠落していくような弊害をもたらす事もあるのではないかと個人的には危惧しています。
本日、偶然に通りかかった幹線道路沿いの空き地(少し前はホームセンターだった)にセルフうどん店ができる事をきっかけに本日のエントリにつながりました。
どういうことかと言いますと。
そのホームセンター跡地は数ヶ月放置されており、決して人気の有る立地とはいえない場所。
セルフうどん店は数年前に『はなまるうどん』を中心に隆盛を極め、一旦人気は落ち着いている。
顧客単価は一人当たり300~600円程度で決して高いわけではなく、回転率重視。
隣に松屋、近隣に低価格回転寿司2件、ファミレス4件、半径3キロには同様の業態も出店など激戦区である。
非常に素人目に見ても厳しいエリアに出店すると言うのは何らかのCPA発想だけではありえない勝算と企業であるが故に続けていかなければならない挑戦があるからなのでは?と考えたからです。
当然、土地に対してCPC、CPA的な数値提示は一切出来ないはずです。
ここに出店し成功するというのはこの景気状況を勘案してもプラス、おそらく企業内だけではじいている何らかの成功する確率の高い数値指標をはじいているからだと思いました。
ただし仕入れる器材やその場所に立てる建物、借りる土地にはCPAなど勘案して仕入れていないはずです。
よほどの勝算があるのか?またはあまり考えずに出店するのか?
いずれにしても数値にうるさい企業ではありえない出店場所、店舗だったことから今回の件に気付きました。
それか昔かたぎの企業なのか?一か八かやってみろ!みたいな。
広告もきっと昔はそうだったんですよね。
宣伝担当者の独自指標だったり、企画も合わせて上層部に提案する際にいかに通すか?という提案スキルを磨くためにいろんなデータを掛け合わせる。さらには、マスメディアを活用して多くの国民を動かすことのできる商品なら爆発的な大ヒットというオマケがついてくることもあるからマーケティング担当はやめられないといった他では経験の出来ない楽しみもあったのではないでしょうか?
ネット広告会社からのCPA提案って置き換えるとメーカーさんが流通さんに対して貴社の売り場でこの期間にこれだけ売れます!というのを保証するようなもの。
そこまでの保証は他の業界では少し難しいかと思います。
冷静に考えると広告活動だけがCPA?というのも不思議な商習慣ですよね。
CPAを活用しての費用対効果ばかりが正当化されすぎると失敗する広告主がなくなるのか?
それもありえないように思います。
あらためて最後に重要なのはその商品自身が魅力的か否か?広告主自身にさまざまな取引先から学び、残り活用できる自社だけの外には出さない生きた数値指標、そして消費者の心に刺さるメッセージ開発と企画力ということなのかな?と考えを思い巡らしている次第です。
だからネット広告に従事している人ほどマスマーケティングを理解して欲しいし、その逆も然り。
総合代理店従事者はネット広告に対してあまりに不勉強。広告主も呆れていますよ。
自身も日進月歩、常に勉強している課題なので、またお叱り、ご意見のある方は是非ともコメントよろしくお願いいたします。