先日、とあるクイックマッサージ店での会話の一部始終。

担当は40歳代後半の女性。

『お客さんは健康食品とか飲みますか?』


『ハイ。必要最小限ですが』


『あんなのやめた方がいいですよ!』


何か語気が荒い(汗)


『えーどうしてですか?』


『あのね、健康食品の会社っていっぱいCMとかやっているでしょう?CMってすごいお金がかかるらしいのよ。その費用をすべて商品に上乗せしてさらに利益をだすんだからひどいわよね。それならもっと安くしてくれればいいのに。だからCMをたくさんやっている会社の商品はインチキだから買わない方がいいわよ!』


との事。



なるほどあながち間違っていない(笑)



インチキまでは流石に言い過ぎだが・・・・


彼女は私が広告業界に勤務しているとはもちろん知らないので饒舌に語ったのでしょう。しかし問題点は彼女が何らかの情報(週刊誌や口コミなど)で広告の仕組みを知り、短絡的に


広告の量が多い=インチキ、



消費者に優しくない企業と結びつけてしまっている点である。



大半の企業が投下量も大切な指標としているはずなのでこういう風評や広告に対して曲がった理解をしている消費者の拡大は頭が痛い。



かといって宣伝なしで売上計画の達成、来場・来店誘因や認知の拡大も容易ではない。そもそもヒット商品には製品の明確な差別化が基本とはいえ、宣伝一切なしでは企業もたくさんの部署と人が関わり、いろんな取引先が関わって成立しているビジネスモデルが土台ですのでなかなか販売見通しも立てられず、製品化そのものが頓挫してしまう。




今までは企業がCMにかける費用や、タレントのギャランティ、テレビ業界の裏側が一部の人だけ、知る人ぞ知るブラックボックスだった。




もはやこの情報はインターネット社会での口コミの伝播、そしてネタ切れの週刊誌の格好のターゲットとなり、日々人から人へ語り継がれ、伝播してしまっているという現状なのだろう。




しかも日経平均がバブル後最安値をつける現状。




企業は未曾有のリストラを決断。




派遣が片っ端から解雇。




国民の生活が危機にさらされ、政府が無策。





という社会情勢を踏まえても今、テレビCMを大量に打つのは得策じゃないと考えるのが普通である。





ともすれば、現状で消費者に情報を知らせる、手を打つ策として有効に感じるのは



①PR系(ネット・マス関わらず)


②店頭販促(人海戦術を含む)


③口コミ誘発策(プロダクトが重要ではあるが)


④サンプリング


⑤WEBサイトへの誘引策(リスティング・SEO)




あたりなのだろうか?



ネットは広告でもCMほど社会的な影響力と反発が小さいことは事実。



大手流通のイオンやニトリあたりは


値下げ


という禁断の果実に手を出してしまった。


確かに直近の売上は確保するが、値上げをしたときの反発も勘案すると正直どうなのだろうか?



こういう不況に強いユニクロ、マクドナルドはやはり

価格訴求をさらに強化。



時代の流れに乗って売上を確保するのは消費者の動向を見ながらプライシングをチェンジしていく風見鶏のような戦略なのかもしれないがブランドを確立していいものづくりを行っていく上ではあまりほめられた戦略ではないと個人的には感じる。



ただテレビCMを投じるということが消費者の受け取り方も含めて


やや過去の宣伝手法


となりつつあることだけは心に留めておきたい。