部屋に設置している空気清浄機から異音がする。


イオンだったらよかったのに。あ、買い物するところじゃないですよ。





基本無音なんですが、十秒間隔ぐらいで 「……ぷしゅー…………ぷしゅー」 って。



なんだこれ。


花粉に負けたかボォォォイィィィ……。






さて。


最近 「雪尋くんって何歳?」 と聞かれた際に




ぼく 「もうすぐ三十歳になります」




とか言ってて絶望。





三十歳……か…………。


三十路なのか……………………。





24歳ぐらいから、あんま変化してないぞ。





成長していないわけではないですが。


自分では何かが変わったという気はしない。




これは恐らく、自分の 「価値観」 というものが出来上がったのが24歳ぐらいだからだと思う。



小学生にとって千円は大金だが。


僕にとっては一食分にすぎない。



そんな変動、成長していた価値観が固まったのがたぶん二十代前半なんだと思う。




あとはきっと、世間に対する慣れ。



人とか物とか。



あとは未知の事柄に対しても「想像」ではなく「想定」が出来るようになった、って事でしょうか。



既存の知識と経験を合わせて「このようなものだろう」とあたりを付けること。



人間の最強の本能は好奇心だと思うのですが、その好奇心が減退したのもきっとその頃。



昔は 「オーロラが見てみたい」 と思ってはいたけれど。


大人になってしまい、想定が出来るようになってしまった。





きっと僕はオーロラを見て、その大きさと美しさに心奪われるだろう。


感動するだろう。



その感動の心さえ「たぶんこんな感じ」と想定出来る。






どのくらい感動して、どれくらい心に残るかは別問題なのに。






きっと僕は「他に感動出来る何か」を探して、そしてそのたび「こんなもんだろう」と想定して、この椅子を温め続けるのだろう。



その有様は、本能を失った抜け殻のよう。


老いである。








…………あれ!?


なんでマジメなこと書いてんだ僕!?





そんな僕がいま興味を抱いていることですか。




そうですねぇ。




ですかねぇ。








なぜ赤いって?


嘘だからに決まってるでしょーが。





本当は、ロマネコンティってどんな味、ってことです。





飲める日はいつか来るのだろうか。





そんな夢見て、床について、夢の無い眠りに私はつくのであった。