自分の中に、ドロドロとした沼があって。
そこに無差別・無節操・無遠慮に何でも入れまくって。
綺麗なものも汚いものも、訳の分からないモノでも何でも入れまくって。
たまに花が咲いたり、毒を発したり。
それを採取して、加工して、世に送り出す。
抽象的に例えるなら、僕が目指しているのはそんな仕事なわけで。
なので、その沼に色々とブッ込んでいくのが最初の仕事ともいえます。
原料の補給というか。出勤して「おはようございます!」って言うのと同レベル。
そこで大きく、人目を惹くような花を咲かすのが資質や才能で。
それを加工するのは努力や経験だと思います。
今日、そんな僕の沼に一つの花が咲きました。
僕 「……閃いたー」
地球上に、知的生命体が訪れる。
しかしそれは文明レベルが人類よりも低く、地球にやってきたのも偶然的なアレで。
その幼き来訪者を人類は割と温かく迎えて。
でもその来訪者はすごく努力家で。優秀ではないけど、一生懸命で。
人類はそんな彼らを愛して。
曖昧ながらも、頭の中でお話のベースが作られていく。
人間と、それ以外の動物と、そして外来の第三種知的生命体。
宇宙戦争や侵略者、とは対極ベクトルの物語。
どんな動物よりも高位だが、人間にはまだ及ばない知的生命体。
それらを通じて人類は優しさを思い出したり、自己の愚かさを反省したりして。
僕 (ハートフルな物語が書けそうだ……!)
よし、ここらで一つアクシデントというか、盛り上がるパートを入れてみよう。(※1)
えーと、そう。話の核にあるのが「ちょっとおバカな宇宙人。ただし一生懸命」だよな。
単一存在だと、ただの劣化版E・Tになってしまう。やはり数は多い方が良い。
五千人ぐらいの宇宙人がやってきた、という感じでいいかな。
人類は最初、彼らを恐れたり警戒するけど、その「はぇ~?」みたいな雰囲気に打ち解けて……。
僕 (……人類の動揺、排斥行為、差別や混乱、みたいなパートは全カットでいいや)
僕 (ペット感覚で宇宙人を認めて、それなりに尊重して、人類は優しさを思い出して)
僕 (そして、一生懸命な宇宙人を愛でるわけだ)
僕 (だが)
僕 (ある時、人類は気がつく。その宇宙人の本性に)
彼らは確かにおバカさんだが、知的生命体なのである。
そして有史より、人類は略奪によって成長を遂げてきた。
なぜなら、それが最も手早く、かつ合理的だからだ。
お菓子が食べたいのなら、隣りの皿から盗むのが一番なのだ。
それにならい、人類は宇宙人によっていつの間にか立場を逆転されており……。
…………軍事施設や核ミサイルを押さえられ、人類は滅亡の危機に……。
僕 (……いや、これだとただの侵略者ストーリーだ。ちょっと変化球がほしい) (※2)
宇宙人は友好的、かつ、欲望という概念が薄かった。
デフォルトで我慢する機能を搭載した、調和的存在。
彼らはおバカさんだったが、一生懸命だった。
そしてある時、誰かが気がつく。
その宇宙人の成長速度の速さに、恐れをなす。
「このままでは、人類は追い越されてしまうのではないか?」
「やがては我々よりも圧倒的に高い次元へと至り、我々を奴隷のように扱うのでは?」
凄い才能をもった新人が入学してきて、それに焦りと危機感を覚える上級生、みたいな。
やがて始まる排斥行為。
愛でられていた宇宙人は 「いつか人類を超える存在」 として、一方的に恐れられるようになり。
やがて宇宙人は、皆殺しに…………。
僕 「…………うん。まぁ、分かってたことさ」
ハートフルな物語の構想が、いつの間にか「人類滅亡」 or 「宇宙人皆殺し」 に。
分かってる。
分かってるんだよ。
いつものことじゃねぇか。
雪尋は今日も平常運転さ。
……と、書いて終わるのがいつもの僕である。
今日は連休だし、ちょっと思考を掘り下げてみよう。
何が悪かったのだろう、と自分の思考を分析してみる。
概ね、理由は二点。
まずは(※1) 「盛り上がるパートを入れよう」
この瞬間で、思考が 「悲劇」 を自動連想。
まぁしょうがない。ハッピーエンドを書くためには、多少の不幸が必要だ。
だが僕の思考の方向性は、なんだかパターン化している。
必要なのはその先の発想なのに、入り口を間違えているのに、入ってしまった。
続いて(※2)
「これじゃただの侵略者ストーリーだ。変化球がほしい」
変化球。
しかし入り口を間違えている僕は、結局同じパターンしか構築できない。
よって人類滅亡 → じゃあ、その逆は? → 宇宙人皆殺し。
という、目も当てられない 「あいたたたた」 なゴールにたどり着くのである。
立つべきマウンドを間違えているピッチャー。
変化球を投げても、ミットには届かない。徒労、乙。
そして、ふと気がつくのである。
僕 「というか、僕は一体何が書きたいんだ?」
あれ?
ハートフルな、温かくて優しい物語が書きたいの?
それとも血で血を洗うような抗争を描きたいの?
いや違う。
ただ何となく 「喋れるペットとかいたら面白いかな」 って思っただけだ。
僕 「……何が書きたいのか決めてないのに、何かを書こうとしてたのか」
そりゃ無理だなwwww
よーし、たぶん疲れてるんだなwwww
寝wwよwwwうwwww
こうして僕の中に咲いた花は、僕に手折られて沼に還りました。
もしかしたら、いつか別の花を咲かせるのかもしれません。
頑張ります。
こ、今年こそは小説家になるんだからねッッッ!
ところでいま送ってる奴、二月の発表なんですが、まだ来てないです。
うーん。
一次審査通ってほしいなぁ。
今回は、落ちたら、どうしましょう?
罰ゲーム考えておこーっと。