道ばたを歩いていると、五百円拾いました。
僕 「うおおお……五百円だ……」
条件反射的に 「交番に持って行くか?」 と考える。
しかし同時に 「いや、五百円ってどうよ」 と思う。
こういうエピソードがある。
子供 「おまわりさーん。百円ひろったー」
警官 「いい子だね。よーし、ご褒美に百円あげよう」
子供は 「わーい」 と。
警察は面倒な書類作成をサクッと解決。
誰もが平和な、非常に合理的な解決方法だと思う。
僕 「それを更に合理的に、つまり、警察に行くというプロセスを省略」
だが法律はそれを許さないのだ。
ネコババは、拾得物横領罪は文字通り罪なのである。
五百円を拾い上げた僕は固まりました。(酔)
僕 「うーん。絶対検挙なんてされないだろうし、誰も怒らないんだろうけどさぁ……」
法律がなぁ。
ここ、法治国家だしなぁ。
絶対的なルールに従うなら、この五百円は交番に持って行くべきなんだろうなぁ。
ただ、確実に面倒くせぇんだよなぁ。僕も、おまわりさんも。
五百円をくるくると空中で回しながら、考える。
僕 「ん~……例えばコレ、募金箱に突っ込んだとしたら」
まぁ拾ったお金としては、最善の使い方だと思う。最高だとは言わないけれど。
みんなが平和で、合理的なやり方であることは間違いない。
僕 「ただ法律がなぁ」
法に従うなら、これは警察に届けるべきなのであろう。
もしくは落ちていた場所に戻すか。ただしそれはもう五十メートルも後方になってしまった。
僕 「うーん」
「そして僕は来た道を戻ることにした。
途中コンビニに寄って、コーヒーとペットボトルのお茶を買った。
歩き煙草が条例違反になる箇所、というものがあるらしいがこの道は大丈夫そうだ。
コーヒーと紫煙の親和性に感動しながら、酔いを覚ましながら歩く。
やがて目的地周辺にたどり着いた僕は五百円を投擲した。グッバイ日本硬貨」
ところで酔ってたせいで後半の記憶が曖昧なんですよね。
だってほら、財布の中のお金が増えてないもの!!
ただ思ったのが、法律に従うのと、拾った五百円を募金するの。
さて、天国に一番近い回答はどっちなんでしょうね?
きっと正解は「交番に届けて正式に自分の物とした上で募金」なんでしょうけど。
そんな人間が果たしているのやら。
きっと天国は無人か、あるいは子供しかいないんだろうな。
なんて。思ったり。