勇気を出さねばならない、という瞬間が人生には多々在ります。



綿密に計算し 「行ける!」 と自信をもって一歩を踏み出したり。


逆に根拠もなく 「行く!」 と、目をつぶりながら駆け出したり。


失敗や最悪も想定しながら、傷つくのを覚悟して進む人もいます。




勇気は必要です。



姪っ子と甥っ子が七五三でした。




兄 「お祝いしてやれ」


僕 「……誕生日でもねぇのに?w」





僕 「まぁ、よかろう。そこのガキ共。このオッサンがなんでも買うてやろう」


姪 「ほんと!?」


甥 「ごーかいじゃー!!」







そして、僕たちはトイザ●スへと出向きました。







僕 「んで、結局君たちは何が欲しいのかね」


姪 「ジュエルボックスのスマホー」



僕 「スマホ? ……まぁ、おもちゃだろ。そしてお前は?」


甥 「ゴーカイジャーのカエル~」




僕 「カエル、ねぇ……?」




おもちゃのスマホと。


戦隊モノのマスコットキャラ、ってとこか。


まぁ余裕だろ。







ブツが陳列してある棚に行きました。


まずは少年・甥っ子です。





甥 「カエル無い……」


僕 「む。そうなのか」




甥 「だから、こっち欲しい」


僕 「ほう。合体ロボか」




でかい箱がそこにはありました。


値札を見ました。











僕 「高っ」









いやいやいやいやいや。高いわ。なにこれ。


マジ躊躇うわこんなもん。



こんなの、誕生日プレゼントの領域じゃねーか。七五三ってお祝い必要なのか?





僕 「……もうちょっとカエルを探そうぜ」


甥 「いや、カエルはもういい。こっちがいい」




僕 「……そうか。よし分かった。その箱もってレジまで行け」








甥 「でも、このロボを呼ぶにはこのテッポウもいるの」






僕は彼が指さした、別の箱を見ました。


テッポウ。戦隊のヒーローが使う光線銃的なアレ。


ほほぅ。これでロボを召還するのか。









僕 「高っ!」







ロボに迫る勢いだった。


流石にそりゃないぜ、という教育的観念から、自主的に諦めるまで説得しました。




ロボが欲しい。 そして銃が必要だ。 二つがそろわないと意味が無いんだ。


なるほど。君のロジックは理解した。たしかにこの銃は必要不可欠だ。



で、結局君はどちらが欲しいのかね?


――――両方欲しいのか。そうだろうとも。だが選ぶしかないのだ。



必要とか、不必要とか、そういう話しじゃない。、



君は、どちらが欲しいのかね。





予想よりも手こずらなかった。


うむ。素直な良い子に育ってくれてオッサンは嬉しいぞ。





僕 (しかし、オモチャだと甘く見た……す、スマホってなんだろう……)





どきどきしながら少女・姪っ子に近づきます。






姪 「コレが欲しいー」


僕 「……ん。よし、そのカード持ってレジにゴー」




予想よりも安かった。ちょっと安心しつつ、商品カードを持たせます。



五メートルほど離れて。





姪 「ゆきー」


僕 「ん?」



姪 「あのね……あのね……さっきのトコ、もう一回戻ってもいい?」


僕 「んあ?」





五メートルほど戻って。




姪 「このストラップも欲しいの……」






それは奇しくも先ほどと同じ情景。


本体のパッケージの裏に書いてある 「好評発売中(別売り)」 という鬼仕様。



このスマホには、このストラップが必要不可欠なのだ。




僕 「じゃあ買おうぜwww」




いや、だって本当に必要不可欠だろコレ。


高級車のベンツ買ったけどロゴマークが別売りだった、ってレベルだろ。そら買うわ。



しかし甥と違い、クソ遠慮がちに言われた。


ええい、子供が気を遣うんじゃありません。





甥 「おねぇちゃんだけ二個?」


僕 「このロジックは君が大人になったら分かるよ」




君のオモチャは、一瞬だけ躊躇ったよ。他の商品を勧めようとしたよ。


でも彼女のオモチャは、躊躇い無しだよ。リカちゃんドールハウスとかマジ勘弁だよ。デカイよあれ。



大切なのは個数じゃない。質と満足度と、金額だ(切実)





僕 「よし、それぞれ商品は持ったな? では、レジへ行くぞ」





「コレ買って-!」 「うるさい!」 「買ってぇぇぇぇぇ!」 「あんたはそこで一生泣いてなさい!」




僕 「……」

姪 「……」

甥 「……」



悲劇を横目に、そそくさと立ち去る。



諦める勇気も、買い与える勇気も持たないものがトイザ●スに来てはならない。


あそこは地雷原だ。


きっと笑った子よりも泣いた子の方が多い。




そう、何事にも勇気が必要なのだ。


でなければ納得というものは得られない。






レジ。



甥 「この風船もほしい!」


僕 「しょうがねぇなwww ……って、六百円!?」



高いわ! 風船ごときに六百円は払いたくない!


じゃんけんしようぜ! じゃんけん、ぽい! 勝った! 諦めろッッッッ!





レジ 「あ、このスマホには別売りで電池が必要なんですが」


僕  「レジそばにあるのはクソ高い電池のみ! ええい、それもください!」





レジ周辺にまでトラップを、更には商品購入後にも罠をはっておるとは。


まっこと、トイザ羅スは容赦無いぜよ。









でもすこぶる喜んでくれたので、良かったです。




しかしオモチャのスマホ凄かったわ。


まさかのタッチパネル。


しかもデジカメ機能搭載。(SDカードスリット搭載。マジすげぇ)


たぶんあれ、通信機能もついてる。






そんな日曜日でした。



ちょっと今からゴルフ場に行ってきます。


ゴルフしませんけど(笑)