……久々に、なんというか、酷いものを読んだ(褒め言葉)
「殺戮にいたる病」
著・我孫子武丸
まずタイトルからして酷い、いや、凄い。
これでもかというくらい「この本はダークです」と訴えている。殺戮(さつりく)て。
で、なんで僕がこれを手に取ったのかと言いますと、ネットでの評判が大変良かったからです。
「おすすめの本を教えてくれ」 という旨の記事で、よく見かけたタイトルでした。
僕 「すげぇタイトルだけど、よく見る名前だよな……面白いのか?」
ぺら、ぺら、ぺら、と。
うん。
正直ですね、途中で読むの止めようかと思いました。
グロすぎんだろ!!
救いなんて見当たらない。
こんな展開で 「ああ、素晴らしい作品を読んだ!」 なんて感想には至れないだろう。
だが評判がいいのだ。
1992年に刊行された、いわば二十年前の作品である。
なのに今もなお語り継がれているのだ。
ならばきっと、読了の果てでしか見えない景色がそこにはあるはず……!
読み切った。
正直、悔しいと思った。
ええいちくしょう、完全だ。
これは完全だ。
僕はこの作品に対して、尊敬の念を抱きました。
そうか。二十年も前の作品なのに、今もなお語られるわけだ。
まったくもって、酷い話しだ。
個人的には再読は出来そうにもないけど。
凄いと思える作品であることは間違いなかった。
未読の人には 「よっぽど本が好きか、グロが平気なら読むといいよ。それ以外は読むな」と。
既読の人は 「ひどいよねwww」 と、労いと呆然を共有したく存じます。
んで、一番「最悪だ」と思ったのが、犯人が女性を殺しちゃうシーンがあるんですよね。
それを読んでる時に 「この作者、絶対犯人になりきったつもりで女性に触れた事があるな」という感想。
リアリティという言葉を感じさせる文章。この作者は絶対に、殺すつもりで女性に触れたはず。
生臭い文章でした。
最悪だ。
マジ頭おかしい(褒め言葉)
というわけで、一年以上ぶりの読書レビューでした。
そういえば前回レビューの「悪の教典」にも「殺戮」という言葉が踊っていましたね。
次はハッピーエンドを読もう(´;ω;`)ウッ…
……いや、色々と読んではいるんですけどね。
ただ読んだもの全てを解説する気はまるで無いという。
例えば「謎解きはディナーの後で」も最近読んだんですが。
別に語ることも無いというか。ただの感想文ならいくらでも書けますけど。
…………軽やかでサクッと読めます。面白かったですよ。
それでは、お約束の台詞を。
実はそろそろ恥ずかしいんですが、一応は口にしておかないと。
ほら、だって、それが「お約束」ですから。様式美ですよ。貫かないと余計に恥ずかしい。
本は夜に読むものです。静かで、何の邪魔も無い時間に。集中ではなく没入を持って物語りに入り込む。
みなさま、良い夜を。