夏の匂い、というものがあります。
それはいわば記憶の鍵のようなもの。
幼少時代の感覚を呼び覚ます、一瞬のタイムスリップ。
マジ・ノスタルジック・チャイルドフッド。
それはたとえば久方ぶりに見た陽炎だったり。
聞き慣れた蝉の合唱だったり。
じわり、と汗が噴き出す一歩手前の感覚だったり。
親戚の子が使ってた水鉄砲に水を入れている時だったり。
鮮明な入道雲を見た時だったり。
通り雨で濡れたアスファルトが乾いていく時の雰囲気だったり。
まとめて言ってしまえば、夏の匂い。
夏の雰囲気。
そういうものに触れると、ほんの一瞬、僕は子供に戻れるような気がします。
ところで、そういうものって、記憶の鍵って、夏のものが多いんですよね。
春とか秋に至ってはほとんどありません。
冬は多少あるんですが……夏と比べると、だいぶ違います。
世界を知らないままに人生を謳歌していた僕は、暑いのが嫌いなくせに夏が好きだったのでしょう。
それこそ、何気ない一瞬を切り取って引き出しにしまってしまう程に。
……というか夏休みが好きだったんでしょうかね。
…………言い換えるなら休みが好きだったんでしょうかね。
……………………ガキの時分からニート根性かッ!!
もう学生諸君におかれましては夏休みに突入したんでしょうね。
せいぜい謳歌するがいい。
せいぜい有意義に過ごすがいい。
(略)
色々書いたら恨み言みたいになったから全部消す!
それでは、また二日後に。