先日、祖父の四十九日がありました。
集まった瞬間は和やかに世間話をする親戚一同ですが、本堂に入れば粛々と。
ただ内の甥っ子だけはずっと、ほふく前進で御堂を這いずり回ってましたが。
お前はどこの最前線兵士かと問いかけたら 「ん?」 って首をかしげられました。可愛い。
だがしかし、厳かな葬儀中である。甥っ子は兄によって躾けられました。
お坊さんの念仏を聞きながら祖父のことを思い返したり。
みな一様に静かな表情を浮かべていました。
そして納骨。
墓場へと案内される一同。
墓前にてお坊さんが最後の念仏を唱えます。
お疲れ様でしたジジ様。安らかに眠られてください。
坊 「それでは納骨させていただきます」
父 「よろしくお願いします」
坊 「墓。オープン」
皆 『 !? 』
いえ別にオープン言うたわけやないですけど。
墓が開いたんですよ。パカーって。
すげぇ狭い入り口に、なんか作業服きたオッチャンが骨持って墓下に入っていって……。
その時、誰かが言いました。
※ 「あれ、中ってどうなってるんだろう……」
硬い表情から一転。親戚一同の顔が好奇心色に輝きます。
消して広くはない墓前に、変な行列が出来ました。
ほう、へぇ、はぁ、と様々なな感想が漏れ出して。
そして僕もご多分に漏れず。
僕 「み、見せて!」
まず入り口がすごく狭い。
人間一人がギリギリ通れるってくらいのスペース。
そして中は意外と広い。
骨壺が5つくらい見えました。
あと十は入りそうなスペース。
無機質なコンクリート空間。
空気がしめっている、と見て取れました。
静寂の不健康空間。快適ではなかろう。
素直な感想として 「これ、状況によっちゃ水没するんじゃね?」 というものでした。
僕 「珍しいもの見たなぁ」
親戚 「そうねー」
僕 「けっこう綺麗ですけど、この墓って何世代前から使ってるんですか?」
親戚 「だいぶ古いと思うんだけど……あ、そういえばさ」
親戚 「あの並んでた骨壺。一個だけ誰のか分からないんだよね」
僕 「身元不明!?」
いや、調べたら分かると思うんですが……。
え。っていうか、そういうのってアリなんですか? ほら、法律的に。死体遺棄的なアレで。
親戚 「まぁ、別に調べるまでもないしさー」
僕 「………………そ、そうっすか」
触れてはいけない闇というよりも。
我が家のうっかりテキトーな血筋が垣間見えたような気がしました。
それはさておき。最後に合唱。
がんばるよ、じーちゃん。