………………えー……僕には「許せないモノ」がありまして。



それは例えば児童虐待だったり、バイク泥棒だったり、誘拐だったり、空き巣だったり、キュウリだったりします。




そんでね……最近ね……新しく許せないモノが増えたんですよ……。






以下、回想。




僕 「よーし、暇だから本でも読むぞー!」




僕は以前買っておいた小説を取り出しました。




伊坂幸太朗先生の 「アヒルと鴨のコインロッカー」 です。




久々に古本屋に行った時に買った一冊なのですが。


なんとなく 「パン屋再襲撃 著・村上春樹」 を連想させる帯がついておりました。



「一緒に本屋を襲わないか?」 ――――そんな、「え? なにそれ」と興味を抱かせる帯です。





僕 「おお……これは……面白い…………先が気になる……」




黙々とページを進めます。



不幸の予感。意味不明かと思いきや、立派に理由がある犯行。個性的な登場人物。


こうきやがったか、という展開。




ええ、面白かったです。


おや、どうやら映画化されたようで。しかし、これは小説だから味があると僕は思うんだ。




それはさておき。




……ああ、思い出すだけで腹が立つ(笑)









残りページもあとわずか。



僕 (うん……良い小説だった)



そんな余韻にひたりながら、エピローグを読み進めます。





粛々と読んでいると、おや? なんか左ページに黒いモノが見える。



なんだ? と思って視線を移すと、何故か 「気配」 という文字が塗りつぶされていました。



気配


こんな感じで、ぐしゃぐしゃっ、と。



その時は 「え、なんで?」 って感じだったのですが。



僕はすぐに気がつきました。



その塗りつぶされた気配の、右斜め下の空間に書かれた文字に。










気配


   うんこしたい。











夜の方法













僕 「……い、いやいや。見間違い。なんかの間違いだ。そんなわけあるもんか」















気配


   うんこしたい。














夜の方法







僕 「SATUGAIすんぞコラぁぁぁぁぁぁ!!」





見間違えじゃなかった。





うんこしたい。



ご丁寧に 「。」まで付けやがって! なんだそりゃ! 気配って文字を塗りつぶした所になんか狂気を感じたけどその直後に「うんこしたい。」って! なんだそりゃ! 貴様の生理現象なんぞにゃ一ミリの興味もねぇよボケ! カス! 思わず笑っちまったけど余韻台無しじゃねーかクソが! Fuck! Fuck off!!


ああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ (絶叫)






夜の方法





ちくしょう!


なんだこの、どうしようもない感情!


むっ…………きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!



なんで!? なんで!? どうしてこの作品に対して、そんなマネが出来るわけ!?


これがウワサのモラルハザード!? そんなヤツが読んでた本を僕は買っちゃったわけ!?


クソ、二度と古本なんて買わねーぞ!!






こうして、僕の許せないモノ・リストが更新されました。




本に落書きするヤツ。





久々に殺意ってやつを覚えたぜ…………。