とあるお客様に勧められた本。





「悪の教典」

 

 著・貴志祐介




貴志祐介さん。


有名どころは「青の炎」でしょうか。


映画化されましたもんね。



でも僕が好きなのは 「黒い家」(ホラー小説) です。


あのおばちゃんの恐怖を、僕は忘れない。こぇーんですよ! マジで!





さて、悪の教典。


そのお客様によると



客 「上巻は、各章ごと読んでいい。ただ下巻は時間をとって、一気に読め」



とのことで。





僕 「さて読むか」




ペラ……ペラ……ペラ……略……ペラ……ペラ……。





僕 「面白い」





素直な感想です。


読みやすいですが、時々めっちゃ切れ味があります。


「え?」って思わず声がもれるほど。



唐突に急展開を迎えたりしますが、ストーリーは「それが予定調和」と言わんばかりにゆったりです。


クライマックス(最高潮)のはずなのに、全く盛り上がらない。



小説内のテンションは一定です。なのに、僕(読者)のテンションは右往左往です。



「え!? うそ、マジ!?」


「ちょっ、その伏線こんなにアッサリ拾うのかよ!」


「…………うわぁ……ひでぇ……」




上巻を読み終えた僕は戸惑いました。



僕 「こ、これ……結末が読めないんですけど………………」



おかしいな。僕の予想では○○が主人公に××なんだったんだけど。


実は○○がイイヤツなんじゃないか、とか考えたけど。違った。




というか結末もクソもない。


まだ何も始まってない。もしかしたら、とうに終わってるかもしれない。




上巻の最後に、下巻の紹介が少しありました。





「ここが引き返し不能点(ポイント・オブ・ノー・リターン)だ。


 いよいよ狂気の殺戮が始まる」






僕 「は?」




狂気の……殺戮?


なにその物騒なネタバレ。


え? ここから、どう転がったら殺戮とか始まるわけ?



舞台学校よ?







下巻。



僕 「……たしか、一気に読め、だったよな」



日曜日の深夜。僕はページを開きました。





途中まで読んで気がついた。




僕 「ああ、これ途中で止められないわ」




ムリ。


これ、ほんと無理。






凄すぎて笑った。


主人公が予想外過ぎる。



ツッコミどころ満載なのに、ツッコム余裕は無かった。


黙って読んだ。



ポカーンとしながら読んだ。




一気に読了。




僕 「なぜ……こんな話しを僕に勧めたんですかお客さま…………」



いや、めっちゃ面白かったですよ!


この一年で一番面白かったですよ!



でも! これ! ひどい!! (笑)




ポイント・オブ・ノー・リターン。


その看板に、偽り無し!





若干ネタバレすると、僕は 「バトルロワイヤルかよ」 と思いました。


ジャンルは……サスペンス・ホラーってとこでしょうか。




ハードな物語に耐性がある人は是非読んでみてください!


保証します!





個人的に一番怖かったのは、主人公がラストで口にする台詞。



みんな知ってることを、当たり前のように口にするんですが。


その台詞が、全く異質のモノに感じられます。




筋書きはきっと一瞬で描かれた。





これは映画化無理だろうなぁ。


よっぽど腕のいい脚本家と監督用意しないと、駄作になること間違いなし。





上巻は各章ごとで結構です。



しかし、下巻は一気に読んでください。


入り込んだら出られませんから。





それでは、良い夜を。