僕の友達に、ミュージシャン志望の人がいます。




音 「おい小説家」


僕 「なんだ音楽家」




音 「お前、詩とか書ける?」


僕 「…………はい?」





もう何年も前の話し。


僕は彼に言われるまま、詩を書きました。




音 「なんか、共感出来る恋の歌、みたいなの書いて!」


僕 「…………お前…………俺の恋愛経験値知ってるだろうが…………」



共感という言葉の意味に悩んだり。



音 「優しい感じの歌とか、そういう、柔らかい感じのヤツを頼む」


僕 「なんだそりゃw」



曖昧なニュアンスを解釈して、別の方向に飛んだり。





音 「雪尋が俺に歌ってみてほしい詩とか、ある?」


僕 「君に限ったわけじゃないが、こんな詩を書いてみた」



音 「どれどれ…………長い! 暗い! あとなんか怖い!」


僕 「俺と一緒にロックンロールしようぜ」




やっぱり地というか素を出してみたり。




音 「知り合いが結婚することになった! 結婚をテーマに一曲書いて!」


僕 「おらよ」 (40分後)



音 「この早漏が!」


僕 「なんで貶(けな)されたの俺!?」




楽しくも大変な作業を繰り返しました。




総数……えーと、ちょっと数えたら50曲くらい書いてました。三年間くらいで。




僕 「どんな曲書いてたんだろ。もう内容覚えてねぇや」





振り返って見てみると。




僕 「……///」




まぁ、なんと、恥ずかしい言葉の羅列でしょうか。


「愛」とか「恋」とか「好きって気持ち」みたいな言葉がいっぱい並んでる!



こわい! 





「童貞なのに、なんでこんなラブソング書けるの?」


「ど、どどど童貞ちゃうわ!」



そんなやりとりも、したような気がします。






そんな彼ですが、年をくうたびに音楽をする時間が減っていったようで。


最近ではあまりギターに触れる機会も無かったとか。




しかし、先日。





音 「うあああああああ! 限界! 俺はもう限界! 仕事辞める! 音楽やる!!」


僕 「落ち着けwwww」




苦笑いを浮かべながら錯乱した彼は、僕にこう言いました。



音 「詩! 久々に詩を書いて!」






あの 「愛」 だの 「恋」 だの 「好きって気持ち」 を並べてた5年前。



あのころから何にも変わっちゃいない僕。



果たして詩は書けるのでしょうか。




僕はとりあえず試してみようと、テキストエディタを開きました。




僕 「さて…………」










すごく気持ちの悪い歌が出来ました。





僕 「…………これは酷い!」




なんか僕の中での恋愛観は、気がつけばすごく歪んだモノになっていたようです。



「命がけでないのなら恋なんてするな」みたいな極論。


「どんなに薄っぺらい愛でも、死ねば永遠の愛」という暴論。


「献身とは、報われないことが前提であるべきだ」という結論。



「 付き合う = 結婚 」 だなんて、はるか後方に置き去りにするくらいの、強要的で強迫観念的な……。



そう、まるで大昔の貞操観念にのっとった、時代錯誤の恋愛事情。




僕 「……産まれてくる時代を間違えた!!」







一時間くらいしか寝てなくて、ゴルフして、仕事して、帰宅して、詩を書いて、僕はそう結論づけたのであった。




でも、生きてる時代は今なんですよねー。


適応しなきゃねー。


あんまり理解されないだろうけど、まぁ、いいや。どうせ俺なんて……orz








今日はとっても疲れました(><)



良い夢見てきます。