本を読み終えると、何パターンかの感想……というか、感慨? 感覚? を覚えることがあります。
大きく分けると二つ。
「面白かった」 「面白くなかった」
細かく別けると、たくさん。
しかし理屈抜きに、読み終えて 「なんだこの本。凄すぎるだろ」 という笑いが込み上げる場合があります。
向日葵の咲かない夏
著・道尾 秀介
ミステリー小説、と呼んでいいのでしょうか。
最初に断っておくと、少しばかり読む人を選ぶ可能性があります。
主人公のもとに、自殺したS君があらわれた。彼は蜘蛛に生まれ変わっていて、主人公にこう訴えます。
S君 「僕は殺されたんだ」
単行本の裏に書かれているあらすじは、こんな感じでした。
あとは、もう、ストーリーには触れない方がいいでしょう。
僕が思わず「スゲェwww」と笑ったのは、伏線回収の巧みさでした。
え? あれ? なんで? という部分が、まぁ綺麗に理解出来るようになる。
本を読みながら声を漏らしたのは久々だし、読み終えて笑ったのも久々でした。
こういう小説を読むと 「俺、小説家とかなれないんじゃないの……?」 とか思ってしまうからイヤですね。
読む人を選ぶ、とは書きましたが。
僕はお勧めします。文句なしに面白かった。
ミステリーであり、ホラーであり、人間の怖さが書かれています。
決して幸せな物語ではありません。むしろ不幸な物語です。
しかし、結末を越えた僕は笑いました。
みなさま、2010年も良い夜を。