小説を書く際には、取材という行為が必ず必要でした。


場所の描写や、専門知識を得るためにその道の方を尋ねたり、知らないことを調べたり。




しかし現代において、大抵の情報はインターネットで手に入ってしまいます。


素晴らしきは情報技術の発展。



だけど、インターネットというのは、その利便性と速さの代償に「正確性」と「絶対性」が失われています。


真面目に嘘を書かれたら、見破るのが難しいのです。



されとて、いちいち書物で調べるのはとても時間がかかるし、面倒くさい。



いま、否定の文頭を三連続で使ってみましたが、主題がさっぱり見えなくなりました。


もうアレなので、具体例で説明しましょー。






例えば、銃の描写を書くことにしましょう。



調べずに書くと、こう。



「男は銃を構えた。その銃に残された弾丸は3発。敵は5人。どう考えても一発足りない」




ちょっと調べると、こう。



「男は愛用しているスミス&ウェッソンのトリガーを引いた。44口径は伊達じゃなく、その化け物じみた威力で敵の肩が爆発した。ホローポイント弾は止まらずに貫通。見事、一発で二人の敵を殺してみせた」




かなり調べると、こう。



「だが男は違和感を覚えた。この貫通性は、いつも使っているホローポイント弾のものではない。これじゃまるでフルメタルジャケット弾だ。どうやら弾をすり替えられていたらしい。『あいつめ』男はそう呟いて、自分のS&W・M629を勝手に触ったであろうバディに感謝を捧げた」






専門用語が並び始めると、もう何がなんだか分からない。


ホロー? フルメタル? バディって、相棒のことですか先生。


調べた自分には理解出来るけど、最初の一文を書いた頃の僕じゃワケが分からないだろう。



というわけで、僕は調べた知識を軽く無視して、分かり易い文章を書くことを心がけるのです。







「撃った。当たった。勝った。やったね!  Happy End,,,,,,,,」





……小説書くのって、難しいわ。