別にネタが無いわけじゃないですが、レビューが一冊だけってのも寂しいので立て続けに行きます。
「プリズンホテル」
著・浅田次郎
全4作。
あらすじを一行で書くなら……
「ヤクザが経営するホテルで繰り広げられるドタバタ劇」
文句なしの面白さです。
主人公は小説家の木戸考之介。これが酷い男でして。女性に手を上げるダメ男なんですよ。
最初は 「なんだコイツ」 と思っていたのですが、だからこそ、彼が成長していく姿が輝いて見えます。
他のメンツも大変濃く、脇役がしっかりと生きています。
特に『元・一流ホテルマン』と『極道ホテルマン』のやりとりが面白すぎまして。
一般常識 と 極道常識 の違いはまるでアンジャッシュのコントのようでもあります。
つまり、これは笑える小説なんです。
著者の浅田次郎といえば、「鉄道員 -ぽっぽや-」が有名ですよね。
アレとは雰囲気が完全に違います。本当に同一人物が書いたのかよってツッコミが入れられます。
他にも 「シェエラザード」のような真面目な話しを書いたかと思えば、
「オー・マイ・ガアッ!」のような愉快な小説を書いたり。
……とても芸風が広く、羨ましく思えます。
さて、著者の経歴ですが。 元・自衛隊員。 後にアパレル関係、他にも色々。
やはり経験と話しのネタは比例するのですね。
僕はと言えば、デパートの酒売り場、外人パブ、バーテンダーもどき、クラブ……。
全部酒がらみですね。
おかしいなぁ、そんなに酒が好きというわけでもないのに。
全4作ですが、スラスラ読めると思いますので、よろしければご一読を。
それでは、良い夜を。