前々回のブログで宮沢賢治「注文の多い料理店」の読み聞かせレビュー?を書きました。
今回は、これまた児童文学の名作、新美南吉「てぶくろをかいに」
可愛くデフォルメした動物の繊細なモフモフを描かせたら天下一品のいもとようこさんの真骨頂…!!

今回も著作権が失効したお話のため、原文を多数お借りしています。ネタバレ注意です!
冒頭でほら穴から出ようとした子ぎつねが、雪に反射した光が目に入ったのを「かあちゃん、目になにかささった。ぬいてちょうだい。」という掴みもインパクト大きくて秀逸ですよね。


数十年ぶりに本作を拝読しましたが…
文章にこんなに生き生きキラキラと詳細に情景をイメージさせる力があるのか!とその描写力に心底感服しました。
的確な比喩の力かな?

新美南吉氏の描写力の賜物か…
ベッドの上で子ぎつねになりきって表現するコハル。


変なところに引っかかるコハル笑い泣き
これも幼児向けじゃなくて児童向け書籍の特徴でしょうか。これまでよりも少し対象年齢上の本を買うようになってから、数の単位の他にも地名などが物語にビシバシ出てくるようになりました笑い泣き毎回コハルはそういうところで引っかかって質問してくるのですが、先月まで幼稚園児だったコハルには馴染みのない概念で説明に苦労しますアセアセ
なので、読み聞かせをするスペースには、メジャーや地図を置くように心がけるようになりました
物語の本筋とは関係ない部分ですが、枝葉的に知識や興味のきっかけが広がるのは良いと思います。

コハルが言ってるのは、毎年1回は参拝する冬の三千院の思い出ですね笑い泣き

 
宜しかったら過去記事リンクをご参照くださいおねがい

読み聞かせによって新しい概念を獲得することもあれば、過去の実体験を重ねることで物語の情景をより深くイメージすることができる…。
読書って、新しい知識と過去の体験が重層的に交錯する複雑な作業なんだなぁなんて思う読み聞かせタイムでした。


「てぶくろをかいに」も「注文の多い料理店」同様、文章が長く文体も堅めですが(読み聞かせたらだいたい30分間くらい)、コハルの反応を見ていると内容を理解しながら関心を持って物語を味わうことができていると感じました。


長くなっちゃったので、後編へ続きますアセアセ



余談ですが

コハルの激しい読み聞かせは今に始まったことではなく、1〜2歳ごろから…笑い泣き
「おべんとうばこのうた」読み聞かせ(2歳)

「おばけなんてないさ」読み聞かせ(2歳)