ネガティヴなカミングアウトのテーマ
アバウトミー 」ですが…


今回のエントリーを書くのは、

更に勇気が要ります… ショックなうさぎ

フィンドホーンでのシェアリングでも
話してなかった内容かと。多分


それでも。
もしかしたら、
同じようなツラい想いをされている方、
或いは、されてきた方に、

何か響くモノがあれば…と
書いてみることにしました。


※タイトルから想像していただけるかと想いますが、痛そうな記述が苦手な方は、今回のエントリーを読むことはご遠慮くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ネガティヴな内容は読みたくない方も、同上です。





…では。
意を決して。 気合いピスケ









わたしは、リストカッターです。


多分まだ、過去形ではないです…



フィンドホーンから帰国した後も、

実は、二度程切ってます…





わたしが初めてリストカットをしたのは、

高3の秋…


高校生活最後の文化祭が目前で、

わたしは、
副部長、クラブ長、文化祭実行委員、広報委員…などなど…
役員や役職を幾つも兼任し、

部誌の原稿を作画、
クラブ発表の展示物の制作、

文化祭のパンフレット作成の責任者になり
&校内見取図の全てを3Dで描く(手描き)

クラスや部活やクラブの
ポスターやチラシを描き、

更に、文化祭の2日後は、
自分の就職試験…


それら全てが一気に重なり、

周囲の人間関係も一時的にギスギスして、


当て付けのように
軽く手首をカッターで引っ掻き、

翌日、傷口に絆創膏を貼り、
何食わぬ顔で日常に紛れていたのでした。




その後、わたしは繰り返し
リストカットをしてきましたが、

その殆どのきっかけが、

恋人との喧嘩や諍い、でした。



離婚前後は特に酷くて、

傷が治る前にその上から更に切りつけて、

手首の皮膚が固くなったり、

瘡蓋が剥がれてからも
赤黒くくすんだ色のままだったり…



傷口自体は決して深くはなく、
多分縫うほどの傷にはならず。

暖かい血が数滴
ゆっくりと滴り落ちるのを見ていると、

次第に心が落ち着いてゆくのです。



切った後はただ包帯を巻く以外の
手当てらしいことはしませんでした。

自ら切り付けた傷口に薬を塗ることに
矛盾を感じましたし、

何より、
血が滲んだ包帯を見ることで
心が慰められていたのです。

傷が数日痛み続けることに、
自分の存在意義を感じていたのかも知れません…




離婚後、しばらくしてから出逢った
南条あやさんの著書…
この時、既に
南条あやさんは亡くなっておられましたが、

ツラい状況でも、
明るくポップな文体で軽快に綴られてゆく
彼女の日常に憧れ、

リストカッター
薬好き

という共通点から、
まるで自分の代弁者を見つけたように、

わたしは彼女に心酔してゆきました。


Coccoの音楽しか聴けなくなったり、

薬のソムリエに憧れて、
登録販売者の資格を取得したのも
彼女の影響です。






ここ最近…

癌子ちゃんの診断を受けたり、

そして、桜井識子さんの著書に出逢ってから、

この身体は、一時の借物であること。
…が腑に落ちて、

傷を付けてはいけない…
とか、

傷が治らない内は
神社へ行けなくなってしまう…

そして何より、魂のレベルが下がってしまう…
などと考えて、

切らずに済むことも増えてゆきました。





ここ数年の切るきっかけは、

殆ど息子との喧嘩?から。

反抗期という程ではないけれど、
成長してゆく彼が、余裕のない時に見せる
わたしを見下す(?馬鹿にする?)態度に
堪えかねて、
わたしはブチ切れてしまうのです…



わたしは彼を、
そんなわたしから開放しようと、

息子が一人暮らしを始めることをやっと
了承しました。





少し前に、
何となくずっと気になっていた
本 これ を買いました。


すると、この中に、

リストカッターがリストカットをする理由が
サラリと書かれていて、

ああ、わたしだけじゃなかったんだな…

と、安堵できたのでした。




わたしは、
わたしを傷つけた人が許せない。

心が傷ついても、
それは目には見えない。

けれど。

その分の傷みを身体に刻むことで、

「自分はちゃんと傷ついていたんだ」
と確認することができる。

傷みを具象化することで、
改めて安堵することができる…

暖かい血が流れ落ちることで、
自分は生きているのだと実感もできるし、

傷口が痛むことで、
心の傷みに気が済んでしまう。



…上手く表現できてませんが、

わたしにとってのリストカットは、
きっとこんな感じ、なのです。




ここ1~2ヶ月は、
切らずに済んでいるかな、と想います。


切らない時は、
数年切らずにいることも。


けれど、忘れた頃にまた、

自ら刃を手首に向け、
理性的に適度に自らを傷つける…

その繰り返し、でした。



そんな自分を
情けなく恥ずかしく想ってきましたが。


今は認めて許そう…
そう想えるようになりました。


多分にわたしは自分なりに、
そうして心の均衡を保ってきたのです。




もう切らずに済めば
それに越した事はありませんが、

切ってしまったとしても
「痛かったね…」
と、真っ先に、
自分を慰めてあげようと想います。



わたしがACだからだとか、
そんな原因?や理由は、
また別の話で。


わたしはわたしの意思で、
生き抜く為に、自分なりの手段で、

現在に至ったのです。



ただ、もう、

わたしだけでなく、
繊細で傷つきやすい全ての方々が

これ以上、ツラい想いをせずに済みますように…


先ずは一番に、
自分に優しく在ってください。


自分の笑顔を守ることの大切さを
シェアしてゆけたらと想います。