みなさんこんばんは。
22時半頃までかかって、本日の特別予算委員会が終了しました。
長丁場でしたが、「有機EL」について、私なりの考えを議論させて頂きました。
有機ELの新技術開発・実用化についての重要性は、ひとつ前のブログで書かせて頂きましたが、私が今日、委員会で訴えたかったのは、その重要な新技術開発について、研究センターに助成金するだけでは、それを活かしきることはできないのではないか。ということです。
つまり、現在の日本では、今後有機ELが主流となるときに、それぞれの企業が地域もメーカーもばらばらにこぞって開発競争を繰り広げていきます。もちろん、戦後の日本がそうしてきたように、全体的な底上げははかれるかもしれませんが、すでに国策として大手2社に集中的にバックアップ体制のある韓国のマーケットシェアに太刀打ちできるようになるには、かなりの時間を要します。
かといって、新技術をウリに企業誘致をしようにも、企業も何かメリットがなければ最終的に動きません。
しかし、福岡には今後「福岡・アジア国際戦略特区」としての強みがあります。昨年政府が発表した「新成長戦略」の柱として、より地域を活性化し、日本経済の成長を牽引する拠点地域を創出するため、規制緩和や税制・財政・金融上の支援などを総合的に行う総合特区政策が創設されたのが、これです。
税制上の優遇や規制緩和、支援策などがあれば、企業にとっては大きな魅力です。
でも現在、この特区政策の中に、有機ELについて含まれていないのです。
県が研究センターに助成するほど重要なものと位置付けているならば、この制度を活用しない手はないはずです。なにせ、この福岡特区の中で何を扱うかを決めるのは、県なのです。
新しい技術があって、特区制度があるのであれば、国が有機ELに力を入れるのを待つのではなく、福岡県の「ウリ」の一つとして、先駆けて考え、働きかけて行かなければならないのではないでしょうか。
今日はあまり時間も無い中でしたので、十分な議論はできませんでしたが、諸先輩議員の方々や、同じ西区の野原議員からは「重要で良い内容だった」と言って頂きました。
有機ELについては、本当に重要なテーマだと思いますので、今後も引き続き議論して行きたいと思います。
にえだ元氣 拝