新宿からわずか二つ目だというのに、まるで郊外の小駅を思わせる駅頭に出て、やはり時間に取り残されたようなひなびた商店街を歩く。昼間の熱気がほどよくさめて、夕まぐれの風が心地よく吹き過ぎる。

窓越しに伝わる
懐かしさの波形
芯から沸いてくるような
物憂げな斜光
優しく包み込む
オレンジ色を呈して
彼方の友人の如く
親しげに

白い喧騒の中
鬱蒼とした目を貫く
飛び込む景色
フレームごと映す
切り取られた世界
断片

街が並び
人は姿を消した
みんな透明になった
風は踊る
自在に街中を吹きすさぶ
躊躇いなく

闇が忍び足で足元を蠢く
辺鄙なところまで、くまなく

ポッ
街に明かりが灯る
人は居ない

在るのは
白い喧騒
ただそれだけ



命日なんだ
夏と秋の境界
誰もがその事実に気付いているよね
きっと寂しい

空はもうすっかり秋空
夏がフィードバックする
空回り
ひたすら空虚な時
回転、回転

不思議だな
何故わかってしまうのだろう
人は隠したがっているのに
たかが小さな世界の変化
それなのに
それだけなのに

夏の終わり
そういえばそうか
秋の始まり
確かに
一直線に紡がれた季節
規則的サイクル

あれ
季節って
円だっけ
直線だっけ
誰もがその答えを知ってる

円であり直線
主観的な直線
客観的な円

主観的にしか判断できないからなのか
直線しか感じることの出来ない
僕はもうここには戻れない

ハロー、グッバイ
また今度