あれは30代を少し過ぎた頃だった。
隣の部署にね。
超セクシーなおねーさんがいたんですよ。
歳は37歳。独身。
歳を感じさせないナイスボディな持ち主。
常に8センチ以上のヒールを履いて。
ミニスカートで美脚を披露しながら。
肩までおろしたロングヘアーをさらりとかきあげ。
胸元は常にVネックで谷間がチラリ。
仕事中は黒縁メガネをしており。
リップは常にうっすらとグロスで光っている。
見た目は和風峰不二子。
しかも仕事は超デキるし。
さらに趣味は革ジャン着て大型バイクを乗り回すこと。
高校生男子だったら目の前に立っただけで失神しそうな感じの人なんです。
そんなセクシーおねーさんはなぜか私のことを超気に入ってくれて。
一緒に仕事もしてないのに、「一緒にランチ行こ」とお誘いを受けてた。
ランチの時は常に
「ねぇ、休日は何してるの?今度、一緒に遊ばない?」
「これ、私のプライベート携帯だから。会社の人には教えないんだけど」
「バイクの免許取ろうよ。一緒にツーリングしよ」
と。
え?何?私口説かれてる?みたいな状況。 (動揺)
そんなドキドキの日からしばらく経った頃
遅い打ち合わせから帰ってきたら、机に
「ダイコン?ちゃんへ」
という封筒が置いてあった。
開けてみると…
「今度の連休、まだ予定がないんだったら私の実家のロッジに遊びに来ない?」
とロッジまでの地図と一緒に手紙が入っていた。
これ、男だったら絶対落ちる。落ちるよ。
振り返ると、何食わぬ顔で仕事をしているセクシーおねーさん。
ここに新たな恋が?(恋なのか?)
その道に行ってしまうか?
オフィスから出て高校時代からのゲイの友人に電話。
「もしもし?どしたん?」
あのな…かくかくじかじかでな…
うち、抱かれてしまうかもしれん。
「自分アホやろ」
出会いがあったと思ったらこんな出会い。
自分のセクシュアリティーに若干揺れた冬の夜でございました
次(は男)に続く