はらぺこよわむし。
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走って、走って、走って

とにかく走りつづけた。





誰に背中をおされる訳でもなく

誰に手をひっぱられる訳でもなく





目的地もゴールもない道を

ひたすら走って、走って。






原動力など何もない。

ぼくはなにも持ち合わせていないんだ

守りたいものもない
大切にしているものもない


守ってくれる人も、
大切にしてくれる人さえ。




夢すら
いつしか亡くしていた。






あるのは




1秒ずつの未来を刻む時間と

「ぼく」という形だけ。











涙が景色を滲ませながら、

ひたすら走って、走って、








ぼくは

ふと 立ち止まるんだ。







うしろを振り返ろうとしたけど

こわくて、できない。






うしろにあるのは




暗く濁った闇か、

鮮やかで眩しい灯か





こわくて振り返れないんだ。







引き返すことも できない

過去はぼくを呼んではくれない



無理なんだ

同じ景色を「もう1度」なんて









まだこれからも

ぼくは走らなきゃいけない



疲れたとしても

涙がとまらなくとも。







そして

走っていて、気付くんだ







どこからか聞こえる






未来に響く ぼくの「声」――――