レクサスばっかり乗っていた友だちが、電気自動車をトライしたいからと車を買い替えた。



今度はテスラ。



元Twitter、現Xを買い取ったことでも有名な、イーロン・マスクの会社の車。



イーロンは最初の頃のちょっと変わった、イノベイティブな人という印象から、好き放題なことをいう勝手な人だとわたしの中での評価も大きく変化した。





わたしにとってはそんなイーロンだけど、テスラは最近ほんとによく目にする車。
わたしが10年前にプリウスを買った時はどこに行ってもプリウスを見かけたものだった。
今ではテスラの方が多い気がする。
フリーウェイで見かける車の1番がテスラで2番がプリウス、それからいろんな日本車って感じかな。





わたしがテスラに乗ったことがないとわかると友だちが「じゃあどこかに行こうよ!」と誘ってくれたので出かけてきました。





中に乗った感想は普通に広い車内だなあということ。
わたしの10年落ちのプリウスの倍のサイズのスクリーンが付いている。
必要なものは全てタッチスクリーンで操作するのでボタンなどは付いていない、すっきりしたダッシュボードだ。




電気なので音は静か。
友人は運転が上手いので動きもスムーズ。




面白いのは、車に乗ってドアを閉めたらロックが自動的にかかる。
でも自分が運転席にいて人を乗せたい時はタッチスクリーンから操作しないとドアは外から開けられないということ。
ちょっと不便な感じ。





それにワイパーも雨が降ると自動でセンサーが感知して作動するけど、時々雨でもないのに誤作動で動くこともあるという。
そんな時もタッチスクリーンからワイパーをオフにするか、ハンドル横のボタンを押し、AIに止めるようコマンドを出さないといけないという。
運転中はめんどくさいかも。
普通の車ならハンドル脇のレバーでワイパーを簡単に止められるもんね。
普段走っている時のスクリーンは対向車や歩行者、後ろの車や横のパイロンまでがリアルなタッチのイラストで映し出されるからとても見やすい。
ギアをバックに入れるとスクリーンは幾つかのカメラからの映像に切り替わる。
プリウスよりはっきりした映像で車を動かしやすい。






テスラは車のシートの色や音楽のストリームサービスの選択などが全部有料のオプションとなる。
もうSpotifyやアップルミュージックのサブスクリプションを持っていても、車でかけるには月10ドル払わないと繋がらないそう。
車の売りのひとつの自動運転は年間2,000ドル。
自動運転での人身事故や死亡事故もある割に価格設定が高いと思った友人はそのオプションは選ばなかったそう。
保険もテスラの持っている保険会社に入らないといけないとのこと。
それが高いと友人が嘆いていた。




ランチを食べたあと、友だちが「運転してみる?」と聞く。
わたしはあんまり車の運転には興味ないけれど、テスラを運転する機会もそうないかなと試してみることにした。



近所の公園の駐車場は平日のせいか空いている。
ここなら大丈夫そう、と運転席に座ってみた。




テスラはワン・ペダル・ドライビングと言ってアクセルしか使わない。
アクセルからゆっくり足を離すと車はゆっくり停まる。
急に足を離すと急に車が停まるよ、と言われる。
そろそろとアクセルを踏んでみる。
まるで遊園地で初めて乗るゴーカートを運転してるみたい。
ゆっくりと減速し駐車場を何周かぐるぐる回ってみた。
うん、おもしろい。





車のすぐ横に何かあってそれに近づきすぎるとスクリーンが赤くなり「今から録画します。」とアナウンスがあり、それをすると一気にチャージされた電気が減るという。
スーパーチャージャーでチャージャーすれば40分で充電できるけど、スーパーチャージャーは限られた場所にしかない。
普通の電源でチャージすると8時間かかるという、
ちょっと長いね。





テスラはちょっと乗るにはおもしろいユニークな車だけど、これを買おうとは思わないなあ。
運転に慣れるまで不安だし、オプションで細々とチャージされるのがイヤだし。
友だちも今買うならテスラは選ばないと思うと言っていた。次はやっぱりレクサスに戻るって。



そうかもね。修理や点検なんかのことを考えたらその方がいいかも。
テスラは自社の修理工場もないし、壊れたらそれまでだから。



よく見かけるけど乗ったことがなかったテスラ、なかなか興味深い体験でした。
気前よく運転させてくれた友人に感謝です。