先日友人に誘われて初めてピックルボールをした。




ピックルボールは80年代に始まりここ数年人気の、小さいテニスもしくは大きなピンポンみたいなスポーツ。




何度か書いてるけどわたしは運動音痴で、体育は夏の水泳以外はいくら頑張っても通信簿は2か3、夏は泳ぐのは遅くても参加するから4という成績。



跳び箱は飛べないし、うんていは最初の1段目しかできないし、補助なしでは逆立ちもできない。



そんなんだけど中学生の時は部活を選ばなくてはいけなくて、ウェアが可愛いからというだけでテニスをやっていた。
実際には試合の時しかウェアを着てはいけなくて、普段は学校指定のジャージで練習、走ったり素振りしたりネット打ちしたあとでコートで打ち合いをして1日が終わる日々だった。




テニスもヘタであまり勝つこともなく卒業し、そのあとはたまーに夫の付き合いでゴルフをする程度。




体育の授業は好きじゃないけど、身体を動かすのは意外に楽しいと気づいてからはジムに入って運動していた。



で、ピックルボールに誘われたから行ってみたわけですが、これが思った以上に楽しく、中学時代のテニス部の経験が生かされて自分でもちょっと驚いた。
テニスなんて、軽く打ち合いをしたのももはや結婚前。
ラケットを持つことすらしなかったのに、案外身体で覚えていた感じ。




テニスより大きい黄色のボールは打った時のインパクトも少なく打ちやすい。




コートも小さいからネット際のボールもそれなりに拾えちゃう。



サーブもテニスみたいに全力で打ち込むんじゃなく、おへそよりしたで打たないといけないから強くバシーン!と来るわけではない。
だから走れれば殆ど打ち返せる。




これは流行るのはわかるね。
だって手軽でおもしろいもん。



テニスのラケットと比べてもピックルボールのパドルは安い。




アメリカの市民コートだからかもしれないけど、着る物もシューズも、特別にピックルボール用じゃなくても問題なし。



サーブの順番とか細かいルールはまだよくわからないし、打つ人がスコアを言ってからサーブしたりとルールも若干違う。



でもラリーが始まったら楽しいしいい運動になった。




友だちからは「初めてとは思えない!上手いよ!」と褒めてもらい気分もいい。



ピックルボール、考えていたよりずっと楽しいし、思ったよりできたのが嬉しかった。



学生時代の体育でこんな気持ちになれたら学校生活ももっと楽しく過ごせたんじゃないかな?




周りの友だちは夫を始め体育が得意な人ばかり。
運動ができない悲哀をいくら話してもあんまりわからないみたい。
そりゃそうだよね、何を試してもすぐにできたらおもしろいし、できない人が何でできないかわからないよね。




おとなになってからジムに行き出したのもわたしを昔から知る人には驚きだけど、アメリカの友人はわたしがヨガやズンバをしたり山歩きするのを見てるので、「体育が公開処刑だった」とわたしが言ってもあんまりピンとこないと言って笑ってる。



体育の授業は嫌いだったけど自分のペースで毎日走ったりマラソン大会に出るのは好きなのは好きだと村上春樹も書いていた。
それは教育のあり方の問題だと。
わたしも中学では軍隊みたいな回れ右とか何回も練習させられたり、マット運動や鉄棒ができないと居残りさせられたり、励ますんじゃなく辱めを受けることが多かった気がする。



わかるなあ、村上春樹の言うこと。




今は運動が結構好きだもん。



来週もまたピックルボールに誘われた。
楽しみがまたひとつ増えて嬉しいな。








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