帰って来たとほぼ同時にマウイのラハイナとクラの大きな火事で、行った場所が焼け落ちてしまったと知って動揺している。





クラ・ロッジの横にあるマーケットで地元で作られたジャムとハチミツを買った。
お店の女の人はとても優しく、わたしに話しかけるたびに「ハニー」や「ラブ」と呼びかけてくれた。わたしはちょっと年上の女性からそんなふうに呼ばれるのが好き。
親切な店員さんがいるそのお店は無事だったけど、同じ敷地内にあるロッジは焼けたとニュースにある。





クラもラハイナも、立ち入り禁止地区がありまだ限定された情報しか入ってこない。





確認されてるのはラハイナのフロントストリート。みんな焼けてしまった。あのお土産物屋さんやレストラン、いくらかはわからないけど有料で、甲高い声で鳴く大きなオウムと写真を撮れる一画があった。
あのオウムたちは無事逃げられたんだろうか。




昔からの歴史的な建物もみな焼けた。
バニヤントゥリーが黒焦げになってるのを見た時は涙が出た。
何年か前にフロントストリートを再開発しモールにしようというプランがあった時、そんなバカバカしい計画を許してはいけないと署名運動にサインした。
あのお店のあった街がもうないなんて。





夏のバニヤントゥリーには赤い実がなっていた。木の下のベンチで人は休み、わたし達も座って風を受けながら行き交う人たちを見ていた。




バニヤントゥリーの前にあった小さなミュージアムは外壁だけが残っている。それ以外は屋根も焼け落ちた。中に飾っていた昔のコーヒーミルや捕鯨の道具などもきっと焼けてしまった。





アメリカ本土からの乾燥した空気が、やはり乾燥しているマウイに流れて火事の原因となったという。ラハイナは確かに乾燥していたけれど、山の中腹のクラは曇りの日も小雨もあり、なんで焼けてしまったのかわからない。





来年の冬にまた行こうと思い、いつものようにマウイ滞在中から次回の計画を立て始めていたけど、行けるんだろうか。




フロントストリートがもうないなんて信じられない。




9/11の時のような喪失感。



「マウイ!ストロング!」という呼びかけで寄付を募っている。
いったいどのぐらいかかればラハイナはまた復活するんだろう。




今出来ることは寄付することと祈ること。
自分の無力さにがっくりする。



寄付の送り先はいろいろある。
一覧表はこちらを参考にした。




人はもちろん、家を失った犬や猫のシェルターの需要も増えるだろうと、ヒューメイン・ソサエティでも寄付を募っている。







写真は全て今回のマウイ旅行で写したラハイナのもの。





フロントストリートを歩いていたら海の中をウミガメが泳いでいるのが見えた。

わたし達のほかにも観光客が足を止め、ウミガメがゆらゆら波に浮かぶように泳ぐ姿を見ていた。





みんな嬉しそうで、ハワイっていいよなあーってしみじみ思う瞬間だった。






ここにあった建物が残らずに焼け落ちたしまったなんて。

























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