わたしは新潮社の村上春樹に関するニュースのメールマガジンに登録している。



日本に住んでいたら電車の吊り広告(ってまだあるのかな?)や、本屋さんのお知らせなんかで新刊のニュースが目につくのかもしれないけど、ここはアメリカ。
日本のヤフーやグーグルのニュースを読むのをやめて5年以上経つし、日系のテレビも見なければ日本の情報はまず入ってこない。




新潮社のメールのお知らせは不定期で、村上春樹に関するニュースしかないのがいい。
昨日新しい単行本が出たとのお知らせを読み、たまたま紀伊國屋書店の近所に行く用事があったから行ってみた。




行ってよかったー、最後の1冊!




小説はわたし的に当たり外れがあるけど(はい、何様です)、こういうエッセイはいつも楽しく読める。
今回はポパイで連載されていた、村上春樹が実際に持っているお気に入りのTシャツの写真と、それについてのエピソードの本。




まず表紙がいい。


「落ち着いてムラカミを読もうよ。」という文字に、猫のシルエットのケリー・グリーンのTシャツ。
色もいい。
この「落ち着いてX Xをしようよ」というのはいろんなパターンが以前からあり、おかしかったのは「落ち着いて飲茶を食べようよ」というのだった。




そしたら本文にこの表紙のTシャツの説明が。(32ページ)



これはスペインの出版社が作ったもので、村上春樹本人も気に入っているという。
「自分じゃ着られない。」というけど、そりゃそうだよね。
あまりメディアには出ないとは言え、わたしだってどんな外見かわかるもん。
「落ち着いてX Xしようよ。」の出典にも言及していた。
なかなか興味深いエピソード。
今の時代にも通用するよね。




わたしもTシャツは大好きでたくさん持ってるけど、村上T(というのが本のタイトル)もバラエティ豊富だ。




文庫だと持ちやすいしね。
そして読みやすく、わたしは買った当日に読み終えた。
でもなんかエッセイの文体が変わったような。以前よりもっと軽い感じかな?
これは軽く読む本だからそれでもいいんだけれど。




Tシャツしばりのお話っておもしろい。
わたしも真似して書いてみようかな。









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