ボサノバの第一人者、アストラッド・ジルベルトが亡くなった。
83歳。
当時の結婚相手だったジョアン・ジルベルトとの「イパネマの娘」は世界的なヒットとなり、いろんなミュージシャンにカバーされた。
昔まだわたしの父が生きていた頃、部屋でわたしがアストラッド・ジルベルトのアルバムを聴いていたら、珍しく父がわたしの部屋に急に入ってきた。
「お父さんもこの曲大好きだよ、親子だなあー。」と嬉しそうな顔で。
「遺伝だなあ。」と言われた気もするけれど、もうはっきり思い出せない。
父と音楽の好みがかぶることがあるなんて考えたこともなかったし、当時のわたしはそんなことで感動するようなできた娘でもなかった。
「ふうん。」みたいな気のない返事しかしなかったと思う。
それだけ言うと父もすぐに出て行ったけど、わたしが聴いていた音楽に反応したのはそれが最初で最後だった。
今でも時々聴いてはその時の父を思い出す。
夫も聴いていたのでうちにはレコードとCDがあるゲッツ/ジルベルトは子どもたちもよく聴いていた。
スモーキーで落ち着いた声が好きだったアストラッド・ジルベルト、ご冥福をお祈りします。
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