緊張していた診察があっけなく終わり、受付で待っていると看護師さんが薬を持ってきました。
「かなりひどいのでまずこれを飲みましょう」
その時何の薬を飲ませたのか記録がないので定かではありませんが、育児日記には「すぐに炎症が落ち着いた」と書いてありました。
そして処方箋をもらい薬局へ行くと見慣れない名前の飲み薬が4種類処方されていました。
そして薬剤師さんの説明に耳を疑いました。
「この薬はステロイドです」
え?
ステロイドは使わないんじゃ・・・
あろうことか内服するステロイドが処方されていたのです。
もう少し後で診察を受けた小児科医にも確認をしましたが通常2歳の子どもにステロイドを飲ませることはまずありません。
しかし、あえて「ステロイドを使わない」と謳っている医師によって処方されているということをその時の私は受け入れざるを得なかったのです。
そして掻きむしって炎症を起こしたアトピーですっかり変わり果てた姿になった我が子が少しでも楽になるのなら・・・という気持ちもあり、言われたとおり薬はすべて飲ませました。
そして翌日にはすでに薬の効果で目に見えて改善していました。
1週間後。
再診のため同じ病院を受診しました。
3日分処方されていたステロイドの効果がすでに切れていたため、今度はシロップのステロイドが処方されました。
またステロイド?
結局はステロイド(しかも内服薬)に頼った治療方法しか出てこない医師に対してはもう不信感しかなく、結局『この日に出されたステロイドは飲ませなかった』と育児日記には書いてありました。
そしてこのブログを書くために改めてお薬手帳に記録されていた当時の処方薬を調べていたところ、ネット上にこのような記述を見つけました。
「どうしてこんな薬をこどもに使うのか?」と感じられることと思います。これには理由があるのです。小児科医以外は、こどもに使用する薬についてのトレーニングをほとんど受けていないのが現状なのです。内科医も耳鼻科医もこどもをみますが、大人と同じ薬を、量を減らして出しているだけという所が多いのです。もちろん、内科医や耳鼻科医の中にも、小児の治療について勉強されている先生もたくさんいらっしゃいます。こどもを連れていくときには、そういう先生をさがして受診する方がよいでしょう。
http://www2.wbs.ne.jp/~masuda-c/honne/kusuri.htm
(こちらのサイトはとある小児科の先生が書かれたものです)
この先生の言葉は、私からも是非小さなお子様を持つ保護者の方にお伝えしたいことです。
我が子が最初に飲んだステロイドも、子供用のものではなく大人に使用する薬を細かくして量を減らしたものでした。
子どもが小さいうちは小児科以外に、皮膚科や耳鼻科など専門医の診察が必要なこともあるでと思います。
逆に小児科の先生から「皮膚科へ行ってください」と薦められることもあるかもしれません。
その時は出来る限り子どもの症例を多く扱っている先生を選び、少しでも薬の処方に疑問があればかかりつけの小児科の先生に相談されることを強くお勧めします。
我が家も疑問に思いながら皮膚科で抗生物質を5ヶ月間服用していましたが、もっと早く小児科を受診しておけばよかったと思っています。
アトピーを治したい、体に悪いものを使わずに子どもの肌をキレイにしたという一心で選択した脱ステロイド。
しかし脱するどころかむしろ体の中からステロイド漬けにされるという矛盾に私の精神状態も限界に近づいてきていました。