初めての木彫り。
いずれ立体のクマとか作りたいけど、
まずははしもとみおさんの手習い帖に作り方が載っている作品の中で一番難易度の低い、ネコのレリーフのブローチを作ってみることにしました。
材料ははしもとみおさんの手習い帖ショップで購入。
ネコのブローチ用に約5×5cmにカットされた厚さ1cmほどの楠材。
手習い帖ショップでは、手習い帖に作り方が載っている作品を作るためのサイズにカットされた楠材も売っているし、希望のサイズの楠材を購入することもできます。
ちなみに、この楠材、凄く良い香りがします。
手習い帖ショップで買ったものが届き、開梱した時、木材にアロマオイルか何かを染み込ませてあるのか?と思ってしまうくらい、すーっとした良い香りがしました。
彫っているとまたその香りがするのです。
香りの良い木で彫ると、香りまで楽しめます。
まずは下絵。
手習い帖の見本を真似て、なるべく木が余らないように描いてみました。
鉛筆でざっと描いて、その周りの鋸で切り落とす部分にも線を引く。
こんなもんかな?
余分なところを小さな鋸で切り落とします。
本を見ながら見よう見まね。
こういう鋸、生まれて初めて使いました。
鋸を引く手より、木材を押さえる左手の方が力が必要で疲れた。。。
この、切り落とす作業だけで20分くらいかかりました。。。
ホントに手が疲れた~。
それから、彫刻刀で輪郭を整え、立体感を出す為に大まかに彫る作業。
一番手前に出っ張っている顔としっぽを残し、体の部分を少し低く引っ込ませるように彫っていきます。
ちょっと顔としっぽに立体感出てきました。
顔と体にメリハリをつけていきます。
なかなか難しい。。。
高く残す部分は残し、足の境目等は低く深く彫る。
木がガサガサして彫りにくいところがあったり…。
そういうところは逆から彫ると良いようです。
本だと、多くの部分を平刀で彫っていますが、私は丸刀が彫りやすい。
三角刀も、段差や細い溝には便利。
反則かもしれませんが、篆刻で使っていた細い篆刻刀や、100均で買った細い金属のヤスリも使える。
全体を丸くきれいに面取りしていく。
バランスを見ながら修正したり。
前足が太すぎたので大分削ぎ落としました。
まだ太めだけど、エキゾチックショートヘアとか好きだし、丸顔のずんぐりしたネコってことで…。
顔に下絵を描き、目鼻口と耳の中を彫る。
これがなかなか緊張する。
しくじらないように、少しずつ丁寧にやりました。
思い切って彫ると、ガサガサとささくれたりしちゃいそうでコワイ…。
そして、最後に丸刀で体の立体感や柔らかさ、毛並みなどを仕上げる。
あまりに整えすぎて機械で削ったようにつるんとしちゃうと面白くないから、彫刻刀の彫り跡で毛並みっぽくしたい。。
いよいよに彩色。
どんなネコにするか、色んな猫画像を検索したりして決めました。
塗りすぎてのっぺりと木肌を隠してしまうと台無しなので、木の質感を残したい。
アクリル絵の具でまずは顔と耳から。
ちょっと目がはみ出てます…。
手習い帖の見本では黄色い目、黒い鼻と口でしたが、私は青い目と仔猫っぽいピンクの鼻と口にしてみました。
全体的にドライブラシでベージュを乗せる。
元々の木肌の色とあまり変わらないし、うっすらとしか塗っていないので、塗ってあるのかないのかイマイチわからない感じもしますが、、、
はみ出ていた目の色は修正できました。。
黒と茶色でボソボソっと彩色。
いらない布を使ってうっすらニスを塗る。
最後に、ブローチなので、ピンを取り付けます。
ちなみに、ニスもブローチピンも手習い帖ショップで購入したものです。
できあがり。
初めてにしては、なかなか良く出来た気がします。
彫るのも彩色も楽しかったー!
鋸だけは苦手かも…。
ブローチ、ちょっと重いからキャンバスとかデニムみたいな、厚くて丈夫な生地じゃないと付けられないかも。。
さてどこに付けようか。
自分で作ったブローチ、滅茶苦茶愛着湧きます。
可愛い~。
無謀かもしれませんが、次はブランコに乗ったくまを彫りたい。