発足当初は、あくまでも48グループの4番手であり、
諸先輩に追いつけるかどうかも微妙なところであった。
突如として、当時の人気メンバーの1人を含む、
5人ものメンバーが一気にいなくなったこともあった。
そんな現状を、「島流し」とも揶揄された指原莉乃が、
ものの見事に打破して見せた。
その後、明確な役割分担も功を奏し、
HKT48は、見事に戦える集団へと変貌を遂げた。
HKT48としては4度目の参加となる第7回選抜総選挙。
その開票イベントの開催地は、自らの本拠地である、
HKT48劇場にもほど近いヤフオク!ドームである。
5万人以上入る屋内施設を関東で抑えられず、
苦肉の策で選ばれたとは言うものの、
HKT48にとっては、これ以上ない絶好機でもある。
地元の熱を力に変えて、狙うは、
前回の13人(「兼任」除く)を上回る、
過去最高の議席数獲得である。
(森保まどか)
すでに「選抜」入りは確実とされる指原莉乃と宮脇咲良、
「選抜」入りも射程圏内の兒玉遥に次ぐ、
HKT48の4番手候補の一角といえるのが、
前回25位とHKT48の4番手につけ、
今回の速報でも24位スタートとなった森保まどか。
48グループ史上初の長崎県出身としてHKT48入りし、
今や、角煮まんじゅうで知られる長崎の老舗、
岩崎本舗のCMに起用されるなど、
すっかり長崎の顔の1人として定着。
得意のピアノを武器に全国区での番組でも活躍を見せ、
着々と進めた地固めは、確実に実を結ぶはず。
一気の「選抜」入りも決して狙えなくはない。
その森保と同じ1期生としては、
森保とともに美形として知られる松岡菜摘も、
速報では58位へとランクインしている。
前回は64位に入っており、今回は1つでも上を狙いに行く。
(朝長美桜)
一方、2期生の中で注目しておきたいのは、
2期生の2トップの片翼を担う朝長美桜であろう。
今回の速報発表では30位という結果であったものの、
前回は27位と、HKT48の中では5番手を確保。
そのビジュアルの進化と、愛され「ぽんこつ」キャラは、
「兼任」先であるAKB48でも一定の結果が出ているはずであり、
九州以外からの援護票の多さいかんによっては、
一気の「選抜」入りさえ考えられる。
その朝長と2トップを張る田島芽瑠も、朝長ほどではないものの、
選抜総選挙では常に結果を残し続けてきた。
今回の速報発表では27位につけ、
初の「アンダーガールズ」入りの可能性は十分にある。
(渕上舞)
その朝長と田島に次ぎ、2期生の中では、
割と評価の高い方だったのが渕上舞。
過去の選抜総選挙では結果が出なかったものの、
今回、速報でいきなり15位に入ったことで、
突如としてシンデレラガールの筆頭候補となった。
過去の実績からすれば「選抜」入りこそ厳しそうではあるが、
それでも、「アンダーガールズ」への希望は残されている。
この渕上以外にも、2期生の中には、
バラエティ適性の高い坂口理子や後藤泉、
妹キャラとして根強い人気を持つ秋吉優花、
息をのむほどの美形で知られる神志那結衣、
ともに宮崎出身の駒田京伽に冨吉明日香と、
実に粒ぞろいのメンバーが揃っている。
これらのメンバーが躍進を遂げるようならば、
HKT48の地盤はさらに盤石になることだろう。
(穴井千尋)
速報圏外からの巻き返しを期待するメンバーとして、
まず挙げておくべきは、チームHのキャプテン・穴井千尋。
キャプテンにして「ぽんこつ」という、
何とも斬新な役回りは一定の市民権を獲得。
前回の第6回では39位という順位を獲得しており、
よほど地盤を弱めていない限り、
十分に巻き返せるだけの地力はあると言える。
また、前回48位であり、グループの中でも、
独自のポジションを得ているとも言える本村碧維も、
さすがに巻き返してくるのは確実と言えるであろう。
前回67位の村重杏奈は、何といっても、
あの騒動がどこまで尾を引いているかどうか。
これで再び浮上してくるようなら、
いよいよ大物ということになるものの…。
それ以外にも、悲願の初ランクインを狙う下野由貴、
15歳以下のメンバーがランクインに苦しむ中で挑む、
ともに13歳の矢吹奈子に田中美久と、
期待のかかるメンバーはまだまだいる。
何より、下の世代にこれだけの注目株がいることが、
グループの洋々たる未来示しているかのようである。
間違いなく、過去最高の結果を残すことはできる。
あとは、そこまでいい結果を残せるのか。
初の地元開催は、HKT48の勢いをどこまで加速させるのか。