kojirepo4 #20 | とある九州のAKB48ファン~神推しは小嶋陽菜~

とある九州のAKB48ファン~神推しは小嶋陽菜~

秋葉原から約900km離れた九州のとある地より。立場は在宅。されど、思いの丈なら負けない!

#20「恋しくて、恋しくて」





外は、依然として雨が降り続いていた。

2回目の握手を終えていったん会場外へ出た自分は、
再入場し、自分の席へと再び戻ってきた。





目の前では、まだまだ握手会が続いている。
時刻は午後5時を過ぎていた。
当初の終了予定時刻である午後5時30分まで、30分を切っている。
しかしながら、優子(大島優子)の1レーンを筆頭に、
ほとんどのレーンでは、まだまだ長い列が続いていた。





みんな、頑張るな…。
そんなことを思いながら、各レーンの列をボーッと眺める自分。
手持ちの握手券をすべて使い果たし、「黄昏モード」へと突入したのである。





今回の握手会は、今までに参加した3回の握手会とは違い、
「神推し」不在、「初物」だらけの握手会となった。

1回目のときはあきちゃ(高城亜樹)で事故り、
2回目のときはゆい(横山由依)で事故る。
今までに経験したことのなかった「大事故」も経験した。

そんな中で、きたりえ(北原里英)に対して、
及第点といえる結果を残したことが、唯一の救いだった。
仮に、きたりえが先でゆいが後だったら…ということを考えると、
今でもゾッとするものがあったりする。





脳内で、今回の4人との握手を振り返ってみる自分。
そして、自分の中で、1つの結論へとたどりつく。





やっぱり、自分にはこじはる(小嶋陽菜)しかいないかもしれない。





こじはるをずっと「神推し」とし、過去に自分が参加し、
こじはるも参加していた3回の全国握手会では、
1度たりとも「浮気」することなく、すべての握手券を、
こじはるのいるレーンへと費やし続けてきた。
「秘密兵器」と銘打った手製のグッズを持参して、
少しでもこじはるの笑顔を引き出そうとしたりした。
思えば、あのときの自分は、とにかく活気に満ち溢れていた。





今回の握手会に対しても、モチベーションは高いと思っていたものの、
いざ、握手会が終わって振り返ってみると、
今回は、「秘密兵器」も作っては来なかったし、
同じレーンを2ループすることもしなかった。
それはなぜかといえば、やはり「神推し」がいなかったからこそ。

結局、自分が100%の力を費やせるのは、こじはるだけなんだな…。

「初物」を経験してみて、改めて感じることであった。





人間には、いろいろと冒険をしてみても、結局は帰ってきたくなる、
物であるとか場所というのが、1つか2つはあると思う。
自分にとっては、それが小嶋陽菜という存在なのかもしれない。





今回は、月曜日開催により、レギュラー番組の生放送とバッティングしたため、
握手会に参加しなかった「神推し」こじはる。

そんなこじはるのことを、こじはるのいない握手会の会場で、
猛烈に恋しく思っている自分がいたのである。

(#21へ続く)