前に精神科の先生に言われたこと

「この子はいずれ
   てんかんを発症するでしょう」







昔 息子が通院していた大学病院には
フォローアップ外来はありましたが
児童精神科はなく 
精神科医しか扱えない薬は
処方出来ないと言われ
そこから半年待ってようやく辿り着いた
児童精神科で言われた事です

知的障害の方の中でも重度の方 
さらに自閉症スペクトラムもある方は
いずれ てんかんを発症する方が多くいます
おそらく この子も10歳を過ぎた辺りから
てんかんを発症する可能性は
絶対ではありませんが十分に考えられます
私が長期に渡って診てきた中でも
そう言ったお子さんが多かったですねー ...

講演活動や著書も出されている名医に言われ
愕然としました

頭蓋骨縫合早期癒合の手術で入院する時も
事前にMRIや脳波検査をしましたが
特に異常はありませんでした
気圧の変化に弱く何かしら脳波異常が
あるのかもと指摘された4歳の時も
脳波に異常はありませんでした
無かったと言うより その大学病院では
てんかんに伴う脳波検査しかしていないので
発達障害に特化した病院での脳波検査では
異常があったのかもしれません

障害の程度が重ければ重いほど
てんかんの発症率は上がると言われ
息子は知的にも重度
自閉症も重いと言われています
てんかん発症は覚悟しておくべきと思ったのと
先に言われていれば
心の準備が出来ると思いました

あれから数年が経ち
今の主治医にも聞いてみました
するとまた少し違った意見でした

今8歳の年齢でてんかんが無ければ
確率的には低くなったんじゃないかな
割とてんかんを発症する年齢は
4〜5歳くらいまでに出る方が多くて
それ以降は年齢が上がるに連れて
確率は下がっていくと思う
でも思春期の15歳位までは
様子を見ていった方がいいね
稀に大人になってから出る方もいますからね

という事でした

息子が今 服薬している薬の中には
てんかん薬のデパケンがあります
これは気圧の変化に弱いと言われた時に
効果があるかも と処方されたものです
このデパケンが もしかしたら
てんかんの予防薬になっている
可能性があるとも言っていました
このデパケンも もう4年飲んでいるので
飲んでいなければてんかんを発症していたのか
予防薬になっていたのか
それ自体はわかりませんが
先生の言う思春期を過ぎるまでは
飲み続ける事になりそうです

精神科の先生によっても見解は色々で
知的障害や自閉症の事も
まだまだ未知のことが多く
人によっても特性が様々な中
こうです!と断言出来る事は
限りなく少ない事なんだろうなと思います
それでも1人1人の症状に耳を傾け
向き合って下さる先生がいる事は
本当に素晴らしい事だなと思いました









出来る事なら
このまま 何もない事を願います











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