ご無沙汰なブログです。


季節はいつの間にか初夏の陽気ですが

4月に母が87才で旅立ち

今日が初めての月命日です。


まだ1ヵ月しか経っていないのに

ずいぶん前のことのように感じます。


私と母は折り合いが悪く

10年くらい家族と連絡を絶っていたのだけど

お別れの時が近いとの連絡が姉からあって。


迷った末に会いに行ったら

すでに母は、話せない、指も動かせない

目を開けて、時々、瞬きをするぐらいで

体もずいぶん薄く小さくなっていました。


額にあるホクロで母だとわかる感じで

もう、母の意識は、あの世とこの世を

往き来しているような状態。


日帰りで、1時間しかいれなかったのだけど

東京に戻ってから、母が枕元に来たり

母の思いが伝わってきたりして


4月の第2週に

また病院に行こうと思うと姉に話したら

もう1週早められないかと言われて

その通りにしたら


私が会いに行った日の夜中に

静かに旅立っていきました。


私は5人兄弟なのですが

1番目と2番目の姉が

毎日、何度も私が来ることを

緩慢な意識の母に伝えてくれていたようで


理解できていたのかどうかわからないけど

偶然かもしれないけど


姉や弟の全員が病室に集まった日の夜中に

母は呼吸をすることをやめたのでした。


そして、旅立つその時間、母が私のところに

お別れに来たみたい。





そして、久々に会った父と姉達と弟。


価値観の違いや田舎特有の空気感に

やっぱり相容れなくて


親の面倒を見ている3番目の姉と弟が

親の面倒を見ていない姉2人と私と

縁を切りたいと父に話したようで。


理由はそれぞれ別々でいろいろあるんだけど

うちは複雑な人達の集まり。


父からは今後の法要に出なくていいし

無理に帰ってこなくていいと言われて


私を思ってのことなんだろうけど

そういうやり方が愛と思いやりだと

信じているのがやっぱりらしいなと。


五体満足に生んでもらって

衣食住は揃っていたし

学校や病院にも行かせてもらって

今の自分があるからそれでもう十分。


家族の関係に終わりが来るなんて

子供の頃にはわからなかったけど


家族とは血の縁で繋がって

家族の関係を通して

一緒に魂の学びをする人達の

集まりなんだと思う。


もし、生まれ変わって

また出会うことがあったら

その時は優しい関係を築けたらいいね。


傷ついたし、傷つけたけど

最後には「ありがとう」と「ごめんね」しか

なかったよ。





もう、帰る家はないけれど

1番目と2番目の姉とは

毎日LINEをするようになって


そして、たぶん来月あたりから

1番目の姉が東京に戻ってくるので

騒がしくなりそうです。







今年は桜を眺める気分ではなかったけれど
緑色の桜には見惚れてしまった。

そんな今はすっかり葉桜で
季節は何事もないように変わっていく。

それに救われる時もあれば
残酷だなと思う時もある…

そんなこの頃です。