矯正のために、前歯をキレイに見せてくれていた入れ歯を外して約1ヶ月半。
最初は、親しい人に前歯が見えない説明をしていたのですが
自分で思っているほど他人は気にしていないというか、気づいてないようで・・・
「全然表情違うと思うねんけど・・・何で気づかないの??」
ってすごく不思議なんですが、そういうものみたいです
気にしすぎていたようなので、いちいち説明するのをやめてみようかと思ったけど
結局は話すタイミングがあれば「矯正するねん~」って話してしまってます。
何かそっちの方が気が楽なので
気にして口を隠すのも、相変わらず不自然なままだし
そのおかげ(?)で、今まで避けてきた事とかなり向き合ってしまうことになりました。
それは
「私口蓋裂で生まれました」
ってことです。
この「矯正するねん~」って話すと、「どうして?」って必ず聞かれます。
“どうしてわざわざ前までの入れ歯をやめて、今頃矯正をすることになったか”
「自分の歯を活かして矯正で治るってわかったから」
ということだけを伝えて、あとは話さなければいいのですが
「私口蓋裂で生まれて・・・」と話もするようになりました。
上の子が小学生になる前に、鼻の下の傷跡もどうにかしたいって事も話します。
私が話したいから話すんだと思います
それまで、絶対話したくもない話だったし、
「話す」ことすら考えたこともありませんでした。
治療を始めてからの、思いがけない変化です
ずっと気になってる事がありました。
「みんなは私の鼻の下の傷をどう思ってるんだろう?」
口唇口蓋裂を知ってる人は、わかってたり、それなりに反応があるのですが
知らない人、何となく知ってるけどまわりにいない人には、
私の傷ってどう見えているんだろう?って気になってました。
ちなみに主人は「ケガ」だと思ってたそうです。
口蓋裂を知らない人にはまずその疾患の説明をするので、
開いてたのを閉じた痕って理解してもらい、
「あ~そうだったんだ」ってなるのですが、
その前はどう思ってた??っていつも聞けず仕舞い。
自分の疾患は話すのに、それはまだ聞けない
知りたいけど、聞けない
たぶんずーと聞けないと思います
でも、誰も「そんなの全然気にならなかったよ~」
「気づかなかったよ~」って言わないので
多分、やっぱり気にした瞬間はあるのだなって思います。
人を気遣ってくれる大人社会でよかったです
話しても話さなくても、他の人にとっては多分何も変わらない・・・
むしろ話された方がびっくりされて困るかもしれない
でも今のところ、誰もそれから態度が変わった人もいません。
皆さん、素敵な大人の人でよかった
話すことで変わってくるのは私の気持ちで
別に話すことで自分のコンプレックスを乗り越えられてるわけもなく
「今の私の顔が好き!!」って残念ながら思えないですし
治療のために努力する気持ちに何の変化もないので
何で話せるんだろうってすごく不思議なのですが
思春期で拒絶して、20歳の形成手術で少し忘れられるのが嬉しかった
「口唇口蓋裂で生まれた私」と初めて向かい合ってる気がします。
もっと早く向き合えてたら、治療してなかったのかな~とか
入れ歯をしない姿を主人に見せてたら、矯正してなかったのかな~とか
最近よく考えるのですが
治療してしまってる今は、すごくこの先が楽しみであり、不安であり・・・
あれれ、まとまりつかなくなってしまいました
以上、これが私の今のところです。
----------------------------
すっごく楽しみにしてた本日の診療。事情があり、行けませんでした
母が忙しい週で、他の曜日も全滅
予約は来週の火曜日になりました
1週間は長いな~