「もう大人だし、今さら字なんて変わらないよね」
そんなふうに思っていませんか?
実は、大人になってからでも、文字は変わります。
そして、綺麗な文字を書くために大切なのは、ただ「丁寧に書くこと」だけではありません。
綺麗な文字の“形”を知ること。
私は、ここがとても大切だと思っています。
綺麗な文字は「センス」ではなく「知識」でつくれる
字が綺麗な人を見ると、
「もともと字が上手なんだろうな」
「センスがあるんだろうな」
と思ってしまいますよね。
でも、実際にはそうとは限りません。
文字には、
・どこに空間をつくるか
・線をどこまで伸ばすか
・どこを大きく、どこを小さくするか
・線と線をどのくらい離すか
・文字全体をどう配置するか
といった、ある程度決まった「整いやすい形」があります。
つまり、
「綺麗に書く」という感覚を身につける前に、「綺麗に見える形」を知ることができる。
これだけでも、文字は大きく変わっていきます。
「丁寧に書いているのに、なんだか綺麗に見えない」のはなぜ?
「私はいつも丁寧に書いているのに、字が綺麗にならない」
そう感じる方もいると思います。
その原因は、丁寧さではなく、文字の形そのものにあることがあります。
例えば、文字の中心がずれていたり、線の長さのバランスが違っていたり、余白が均等でなかったり。
一文字だけを見ると、
「そんなに変じゃない」
のに、文章になるとなんとなくガタガタして見える。
これは、文字を「一つひとつ綺麗に書く」だけではなく、
文字全体の形やバランスを見る必要があるからです。
だからこそ、まずは「こうすると整って見える」という形を知る。
それだけで、今までとは違う視点で自分の字を見ることができるようになります。
大人が綺麗な文字の形を身につける意味
私は、綺麗な字を書くことは、誰かに褒めてもらうためだけのものではないと思っています。
自分の名前を書く。
人に渡す手紙を書く。
子どもの連絡帳を書く。
ちょっとしたメモを書く。
そんな、毎日の何気ない場面で、
「私の字、好きだな」
と思えること。
それって、思っている以上に嬉しいことなんです。
今まで、
「私、字が汚いから……」
と人前で名前を書くことを少し恥ずかしく感じていた人が、
「これなら大丈夫」
と思えるようになる。
それは、単に文字が綺麗になったというだけではなく、
自分の字に対する自信が生まれたということ。
私はそこに、美文字を学ぶ意味があると思っています。
何歳からでも、文字は変えられる
大人になると、
「もう今さら変わらない」
と思ってしまうことがあります。
でも、文字は毎日書くものだからこそ、少しずつ意識を変えるだけでも変化していきます。
まずは、綺麗に書こうと頑張るのではなく、
「綺麗に見える形を知る」ことから。
そして、その形を少しずつ自分の手に覚えさせていく。
そうすると、いつの間にか、
「前より私の字、好きかも」
と思える瞬間がやってきます。
綺麗な文字は、誰かのためだけのものじゃない。
これからの自分のために、自分の字を好きになるためのもの。
大人になった今だからこそ、
自分の文字と、もう一度向き合ってみませんか?
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