娘を産んでからガラッと人生観や生活が変わり、

顕著な変化としては、非常に涙もろくなった事。

特に「命」に関する事で良く泣く。


地球上に存在する、あらゆる人々。

金や権力や国などで色々な区別のされ方をしているけれど

元をたどればママのおなかでスクスクと育って産まれてきた子供たち。

そう考えると、なんだかすごく愛おしい。これは母性なのかな。



忘れられない話がある。

といっても、すごくうろ覚えなのだけれど…。


ある船の貨物室に、村人たち十数名が黙って乗り込み、亡命を謀った。

甲板には常に見張り役の男が立っている。

貨物室はかなり蒸し暑く、狭い室内では誰も身動きが取れない。


母親に抱かれた生後間もない赤ちゃんがぐずり始めた。

泣き声が漏れれば、すぐに見張り役の男が気づき、間違いなく全員が殺される。

村人たちからは凍りつくような視線が送られる。


必死に自分の子供をあやす母親。

しかし赤ちゃんはますますぐずり、ついに泣きだしてしまう。


母親は子供の口をふさいだ。

自分の手で必死にふさいだ。


ついに泣き声がやんだ。

母親の腕のなかに小さな赤ちゃんがぐったりと横たわっていた。



最近、この話を良く思い出しちゃって。

ただただ、みんなが普通に平和であってほしいなあと。

つくづく思います。