そして大切な居場所の一つ
フォーストライアングルの会合
相変わらず、メンバーの1人の家に集まって、くだらない話と中身がなくとも確かに心に残る思い出を重ねた。
一つ変わったことがあった。
ベースをこっそり始めたという、中学の頃の同級生であり同じ陸上部のメンバーだった1人がその日はこの会合の中にいた。
この3人には勿体無いくらいに、初めて聞いた時からベースが上手かった。
僕の勝手なリクエストで、BUMP OF CHICKENの天体観測を
僕のアコースティックギターと歌
それから彼のベースで合わせた。
その完成度はそこまで高いものではなかったけど、フォーストライアングルのメンバー2人はまさに驚愕って顔で演奏し終わった僕たち2人の方を見てた。
多分この日が、誰かと音を合わせた初めての日だと思う。
その日からは一層、バンドというものを意識し始めたと思う。
ドラマーはどこかにいないかな
そんな風に本格的にメンバーを探し始めた。
そんな最中、すぐにドラマーは見つかった。
"某動画サイトで弾き語りを見た"
そんな事を急に、学校の廊下で話しかけらた。
彼は、同じ中学ではあったものの部活はは野球部に所属しており
関わりなんてほとんどなかった。
記憶などないが、実は彼にバンドに誘われたのは2回目だったらしい
僕がウクレレを始めた頃、僕がウクレレをやっているという噂を聞いた彼が僕に声をかけてきた。
彼はバンドをしたくてメンバーを探していたのだが、なかなかギターが見つからず何故か妥協してウクレレを弾いていた僕に声をかけたらしい
"あ、やらないです"
僕はそんな風に答えたらしい。
妥協で声をかけてふられたと呆然としたようだ。
でもそんな彼の告白は2回目にして実った。
こんな風にして、ギターとベースとドラムは揃った。
バンドをあまり知らなかった僕は、リードギターとリズムギターという言葉もよく知らず
3人いればバンドは成立すると思っていた(もちろん成立するのだが、自分の好きな音楽性とは違った)
ただこの瞬間、確かに
弾き語りからバンドへ
歩みを進めた大きな1歩となった。