おはようございます。
8月プログラムの受付が始まっています。
そして、来週は「ルティレ」に関するプログラムを控えています。
バットマン系とクドゥピエやルティレの構造的違いを知ってほしいと思っています。
それでは、お題です。
==============
今日の記事は、前回の記事からの続きになります。
まだ、お読みでない方は、1つ前の記事に目を通してからお読みになるといいと思います。
状況を汲み取る。
バレエクラスで先生が注意した時、いつもより注意したことに関して「集中的に見ている」というお話ししました。
そしてこの時、先生の頭の中には「この人は、ピケターンでつま先が伸びていない」という情報が入っています。
そうすると、前回の記事の図に示した「A」の「いつもならOK」ラインでは、「OK」は出にくいですし、先生は納得してはくれないでしょう。
ここで「私、やっているのに!」と捻くれてはいけません。
この時、先生は「ピケターンでのつま先が伸びているか否か」を「集中的に見ている」わけですから、そうした状況でも「OK」が出るようにするためには、「B」ラインまで「誇張」することが必要になります。
こうなったとしても。
誇張した結果、例え、ピケターンがぐらついたり、ジャンプまでスムーズにいかないなどがあったとしても、誇張ラインまで行わないと、先生の目には「意図を汲み取ってくれた」とは映りません。
これが、何も言われていない状況なら、また話は違ってくるでしょう。
今は、指示が出ている状況ですからね。
「A」では足りないんです。
考えがある先生ならば。
全ての先生に当てはまることではありません。
観察力や経験値が高かったり、今ではなく、その先を見据えたレッスンを行う先生の場合、他が多少崩れてでも「B」の誇張ラインを求める理由があります。
「ピケターンのつま先を伸ばしなさい」と言われた時は、あなたはいつもよりも、その点を気をつけて行うでしょう。
その際に「A」まで出来たから「OK」を出したとします。
その後、シャッセに関しての注意を受けたとします。
そうすると、気はそっちに回りますから、ピケターンのつま先は「A」ラインではなく、それよりもっと下になるでしょう。
他のことを意識したり、考えることで「抜ける」ということを計算して「B」までを求めます。
優先順位 第一位でなくても、ピケターンでつま先が伸びて見えるために。
レッスンってなんのため?
レッスンって、失敗してはいけない場ではありません。
注意された時に「無難」に終わらせることに終始していると、言われたことを気をつけようとしていても、相手には伝わらないことがあります。
レッスンは、失敗しないことが目的ではなく
「どこをどうしたら、どのくらい行ったらOKなのか。
どのくらいだとやりすぎなのか。」
これらを先生に見てもらう場です。
これが、受け手からの「提案」になります。
「ちょうどいい」ではなく「誇張する」ことが、レッスンでは必要なこともあるのだと言うことを、知っていただければと思います。
JBP info ↓↓




