プリエは、単純に「膝を曲げる」ことでは、ありません。

 

でも、「膝を曲げている」事実に変わりありませんから、単純に「膝を曲げる」としてみましょう。

 

例えば、6番もしくは、パラレルポジションで「膝を曲げる」時、あなたは、どのように解釈しますか?

 

{E38A2068-93B8-4F4C-8E9B-511916C0CAB1}

 

 

 

X脚、しなる脚への憧れ

 

海外のダンサーの写真や映像を見ると、アテールではまっすぐにみえる脚が、片脚で立った時、Xのように、しなってみえますね。

 

憧れる人も多いのではないでしょうか。

 

ポイントでアラベスクに立っている写真の軸脚などで、よくみかけますね。

 

どうして、そんなことができるのでしょうか。

 

膝を押し込むことでは、アラベスクの様な片脚であのラインを出すことは、出来ません。

 

しかも、どこで「立っているのか」よくわかりませんね。

 

それが、バレエのトリッキーさであり、1つの魅力でもあります。

 

仮に、アラベスクをした時に、胴体の下に軸脚が収まっていれば「この脚で立っている」と、誰もが認識できることでしょう。

 

でも、「よくしなった脚」の場合、胴体の下に、軸脚が存在しないことが多い。

 

そうすると「どこで立っているのだろう」と、無意識に「支えになるもの」を探すようになります。

 

見る側からしたら、不思議な現象が、起きているというわけです。

 

 

 

 

 

3本目の脚を持つこと。

 

冒頭の膝を曲げる。

 

上体をそのままにして、膝を前方に移動させることで。膝を曲げる。

これも、膝を曲げる。

 

横から見たら、「脚」が、くの字のようになっています。

 

もう一つは、上体を移動させ、骨盤を後方に引くことで、膝を曲げる。

脛を床に対して、垂直に立てたままでも、骨盤を後方に引き、下方移動させても、結果として、膝を曲げるになります。

 

実践的に、(足首の可動を持たせるなどの目的でなく)バレエで必要になる概念は、2番目の考え方になります。

(形は違いますが)

 

特に片脚の状況において、プリエだろうと、膝が伸びていようと、この考えが必要になります。

 

これが、「よくしなって見える脚」の秘密です。

 

ちょっと難しいことを言うと、バレエでは、支持基底面からいかに、重心を離すかが重要項目になります。

 

バーレッスンでも、3本目の脚を想定してみると、この支持基底面と重心の関係がわかりやすいかもしれません。

 

5番ポジションで立った時、最初の段階では、脚と脚の間に、3本目の脚を想定してみましょう。

 

次の段階では、後脚のさらに後ろに、3本目の脚を想定してみましょう。

 

これは、股関節や膝、さらには、胸郭や頭のポジションにも、良い影響をもたらす考え方です。

 

美しいフォルムを形成するためにも、チャレンジしてみましょう。

 

 

※記載の内容は、4月プログラムで取り上げます。

 

 

 

 

JBP info ↓↓

{15F37596-00AE-4DD0-977E-13605BD360AF}
JBPプログラム 3月

受付中
意図を繋げるバレエ理論的バーレッスン

西新宿にて開催。

詳細は、"こちら"