ロンドゥジャンブパールテール。
さあ、質問です。
脚は、どこで回しますか。
股関節? 脚全体?
結果として、それらは確かに回ります。
でも、ここではありません。
では、質問を変えて。
アラセゴンからデリエールの間の、45度の位置。
アンディオールの時は「なるべくアラセゴンを残して!」
アンデダーンの時は「早く脚を返して!」
と言われたことがある方も、いるかも知れませんね。
さて、それはどこをどうしたら、出来るのでしょう。
確かに、これをするから
・脚が回って
・甲がのびて、出ているように
みえるんですよ。
こうすれば、アンディオールを保持できるし、甲もよく出ます。
私は、フットの中でも、第4・第5趾のことを、別名
「甲を出してくれる足趾」
と呼んでいます。
非常に、重要なんですね。バレエにおいて。
第4・第5趾を操作するスペースを取るために、まずは、第1趾をどう使うかが、重要になります。
さて、ロンドゥジャンブパールテールに話を戻しましょう。
「ロンデ」する際に、脚全体を回す、動かす、という解釈で行うと、アンディオールは保持できません。
そして、「綺麗な足先」は、見えません。
バットマンタンジュやデガジェ、などとは異なり、ロンデジャンブでは、「脚で孤を描く」動作が入るため、第4・第5足は、これらとは異なる使い方を必要とします。
習い始めはともかくとして、動きがわかり、反復する段階において
「ロンデは、タンジュ各方向を繋げたもの」
と解釈するのは禁物です。
ロンデの応用は、あらゆるステップに反映されています。
それゆえに、明確に、タンジュやデガジェとの違いをポイントとして、把握しておくべきです。
まずは、第4・第5趾を下げることから始めましょう。
ここを上げてしまっては、足は強くなりません。
そして、甲を押し上げるトレーニングになりません。
私たち日本人は、欧米の方と比べて、比較的「薄いフット」です。
ここは、はっきりとおさえないと、テクニックにムラが出ます。
ロンデするのは、脚全体ではなく、第4・第5趾です。
見た目は、脚全体を動かしていますが、いわば「第4・第5趾」でロンデすると言っても、いいでしょう。
グランバットマンに繋げてみましょう。
ロンドゥジャンブパールテールの話を、グランバットマンに繋げてみましょう。
グランバットマンは「加速して」高さを出します。
一定の速度では、高さを出すことができない上に、実際の高さまで「上がったように見えません。」
では、どこで加速したらいいでしょう?
足裏をブラシ(こすって、床を使って)では、ありません。
足裏では、床に接している部分が広すぎるために、十分な加速を確保できません。
そして、足裏が床から離れると、上げている脚が、内向きに入りやすくなります。
上げている脚側の、ヒップが上がってしまうなども、足裏の接地面が広すぎるゆえに、前腿をショートに使うことから起こる現象です。
かと言って、ヒップを下げる、前腿の力を抜く、などでは、対処療法にすぎないのと、グランバットマンそのものの特質を失ってしまいます。
第4・第5趾で床摩擦を起こし、それらを利用すること
ただし、ロンドゥジャンブパールテールと、全く同じではありません。
そこに行き着くまでに何をどのタイミングですべきかを(✳︎)
まずは、把握しましょう。
※記載の内容は、3月プログラムで行います。
「意図を繋げるバレエ理論的バーレッスン~プリエからデガジェ~」
「意図を繋げるバレエ理論的バーレッスン~ロンデジャンブからグランバットマン~」
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