日本人に適応する甲だしを考える

 

甲のことを考えた時に、私たちがどのようなfootを持っているのかを、考慮せねばなりません。

日本人は、甲が低い・足先の美しさに欠けるという判定をされがちです。

(過去のローザンヌコンクールの解説で、クロード・ベッシーさんが「日本人にしては、足先がいいです、という表現をされていますね)

 

まず、美しい甲、かつ、機能的であるために、JBPでは、日本人の性質を踏まえた、甲だしを、提案いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♦︎バレエシューズとトウシューズでの使い方を分ける{0F54C11E-72A2-4882-8938-972F346C514D}

(クローズドレッスンより)

 

JBPのトウシューズクラスでは、バーレッスンからスタートします。

①バレエシューズとトウシューズでの役割を明確にすること。

②正確なデミポイントを身につけること。
③中足骨の使い方を分けること。

 

トウで立たずにバーをする過程には、意味があります。

 

トウシューズは、あくまで「見せるためのもの」であり、「鍛える」のは、バレエシューズになります。

(だからこそ、バレエシューズのレッスンが大切というのは、このことですね)

 

まず、バレエシューズで、トウシューズで立つために必要な要素を揃えます。

そして、鍛えます。

 

トウシューズでは、バレエシューズと同じ使い方では、ムーブメントがギクシャクしたものになってしまいます。

 

見せるための「正しい」立ち方が必要です。

 

つまり、トウシューズを履いてから、足首を伸ばして、甲を出しているかのように見せたり、脛を寄せようとしても、同じ立ち方ではできません。

 

まず、足首を伸ばして荷重すると、怪我を誘発しやすくなります。

そして、脚が割れ、膝が曲がり、つっかけ立ちのようになります。

 

脛を寄せる、足裏を強くする、甲を伸ばして使う、などは、まず、バレエシューズで行わなければなりません。

 

トウシューズでは、それらを踏まえて、足首ではなく出すところ、集めるところを操作します。

 

ここを、グループレッスンである「トウシューズレッスン」で、基本概念として行なっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♦︎それぞれの身体に合う位置、ポイント{066B5E2C-7A7D-4C8C-9854-DA10A69EA2E4}

 

 

 

かの「ジョージ・バランシン」

彼のテクニックを解説した著書が、スキ・ショーラー氏によって形になり、そして、今では、日本でも手に入れることができます。

 

もちろん、稽古場での出来事を文面にするのは、非常に難しい上、本人でない以上、どんなに主観を取り除いても、多少なりとも入ってしまうのは否めませんが、映像や、私が過去バランシンスタイルを勉強していた時期の内容と比較すると、バレエの指導書としては、大変主観が少なく、また、日本語訳も現場の指示に近いニュアンスなのではないかと、思われます。

 

バランシンテクニックをやるかどうかは別として、良書であると、思われる一冊です。

 

さて、この著書には、指導書にしては珍しく、細やかな指示が明記されています。

 

一つ、この本を読む際に、頭に入れておかねばならないことがあります。

 

それは「バランシンスタイル」のための「バランシンテクニック」を解析した本であるということ。

 

バランシンスタイルは、取り入れた方が良い部分も沢山あります。

 

それは、歴史的背景として、彼がバレエダンサーの育成をできるだけ早く実現しなければならなかった、ということから考えられます。

 

そして、現代のバレエテクニックは、随分、この「バランシンテクニック」が取り入れられています。

 

みなさんがレギュラークラスで、よく耳にするようなサジェスチョンが、バランシンテクニックから取り入れられているものが、沢山あります。

 

量やスピードを求められる現代では、ありとあらゆる要素が混在しています。

 

過去、ルドルフヌレエフ、ナタリヤマカロワ、ミハイルバリシニコフといった著名なダンサーが、バレエ学校において、バランシンテクニックを取り入れるべきだと発言しているという、逸話もあるそうです。

 

が、この本に書かれていることは、何度も言いますが「バランシンスタイル」を実現化するためのもので、グランドバレエの踊り方とは異なる点もあるのだということを、しっかりと把握せねばなりません。

 

さて、長くなりましたが、バランシン・テクニックの本の中に、footの使い方についての記述があります。

 

中足骨、ここでは「トウ」という表記になっていますが、トウを靴底に押し付けるというもの。

 

JBPでは、中足骨は、甲だしに関して重要な一つのポイントではありますが、この状態をバレエシューズ、トウシューズ、共に同じように行うと、支障をきたすと考えています。

 

また、従来の方法で、どちらもこの逆を取ると、日本人の足は「甲が出ている足」には、なりにくい傾向があります。

 

もちろん、この使い分けをしているダンサーは、存在しますが、それは、プロになって場数を踏み、頭を使い、いかにムーブメントの流れを途切れずに行うかを追求した結果なのかもしれません。

 

何を持って美しいとするか、によって、優先順位が異なるという、典型的な例といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

♦︎一人一人のポイントを見極める{FF609878-EF1C-466A-92EC-226D80AFFFBF}

 

 

この本の中に、バランシンが一人一人の足に合うポイントの仕方を指示したという記述があります。

 

 

JBPでは、この部分を「ポアントトレーニング」で行います。

もちろん、バランシンスタイルではなく、ね。

 

チャイコフスキー・パ・ド・ドゥのようなバランシン作品を踊る機会はあるでしょうけれど、まずは、それ以前の、その人に適した立ち方というところで。

 

その人にとって、どの部分をどうしたら良いか、一人一人的確に伝えるため、残念ながら少人数制です。

 

そして、ある程度JBP理論やトレーニングをしていないと、知ったところでできない、という現象が起こるため、制限が必要なプログラムです。

 

そこまでいってない場合、やることやってからの方が、絶対に近道ですから。

 

JBPには「ポアントクリニック」というものもあります。

 

名前だけ聞くと、一人一人の身体を見て…のようなイメージがありますが、ここは、ポアントトレーニングでやっちゃいます。

 

ここでは、メーカー別トウシューズの特徴を活かして・利用して「立つ、踊る」ということを経験する場ですので、ポアントトレーニングの先にあるものです。

 

メーカー別なんて、面白いでしょ?笑

 

このトウシューズを全く加工なしで履きこなすのは、超上級!

なんてシューズもあります。

 

ここの筋肉を使いがちだから、トウシューズではここのメーカーがオススメ!なんてのも、あります。

 

ID野球じゃないけど、IDバレエ。笑

 

もちろんそれが全てではないけれど、1足あたりのお値段がする上に、湿度の高い日本では、消耗しがち。

 

上手に、効率よく使いたいものですね。

 

 

 

 

 

バレエシューズとトウシューズの具体的な違いに関しての理論は、今月26日サタデープログラム内で行う予定です。

全体的な認識に関しては、トウシューズレッスン

個別に関しては、ポアントトレーニング・クリニックで取り扱っています。

 

 

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JBPイントロダクション

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