孔子は、15歳で志学（しがく）、 30歳で而立(じりつ） 、40歳で不惑（ふわく） 、50歳で知命（ちめい） 、 60歳を耳順 （じじゅん） 、70歳を従心 （じゅうしん） 、と言った。
孔子だからこそ、15歳「学問を志」、30歳、40歳、50歳、60歳、70歳（道徳の規範から外れることはなくなった）のそれぞれである。
私自身、60歳を過ぎてから、惑わず(40歳）の境地に立っている気がする。（孔子と比較して20年も遅い、ただ、比較すること自体がおこがましい）
また、60歳になってから、耳にどんな話が聞こえても動揺したり 腹が立つことは少 なくなった(耳順）。（程度の問題）かな？。(60歳）
ある意味、達観している自分がいる。
但し、60歳過ぎて、本当に惑わずの境地に立っているのかは、窮地に追い込まれないと確認が取れない気がする。
「窮地よ来い。」
今、Think Source®の研修を実施している。元々経営幹部育成の研修であったが、今は、学びたい方々に向けて実施している。
そこで集まる方は、これまでの経験やスキルや地位は多士済々な方々であるが、学ぶことに対しては全員真摯である。
学ぶ姿勢に対しては、私自身、常に学ばせていただいている。
そこで研修講師として関わる中で、考えたこともない質問や発言を投げかけられた時の対応を、自分で自分を判断した時に、「惑わず」の対応をしているなと思う。
ぶれない対応は、惑わずに近いのかもしれないと思う。
自分軸がある方はぶれないとすると、自分軸を持つと「惑わず」の境地に達する一つの方法かもしれないなと思う。
Think Source®の研修は自分軸を持つ、ぶれないことを標榜している。「惑わず」は研修で手に入れることが出来るものではなく、本来はもっと崇高なものであってほしい願望はあるが、自分軸を持つ、ぶれない、惑わずは同一線上にあってもいい。
但し研修で得るものはあくまでスキルである。惑わずは精神的崇高さを意味するのであれば、違ったものであるかもしれない。
ここで、ある人の言葉を思い出す。
田坂広志さんの言葉で、あるスピーチで7つの知性という話をされた。その中で「スキルをとことん磨くと人間力の世界に踏み込める。」
であるならば、研修で得たスキルもとことん磨くと人間力の中の一つ「惑わず」に達することが出来るのかもしれない。
こじつけと言われるかも。