勝負事に「もしも」は禁物ですが… (16分で決着がついた決勝戦) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

 2015 FIFA女子ワールドカップ・決勝戦「日本vsアメリカ」

 

残念だが、たった16分で決着がついてしまった試合だった。

 

前半234、「ラピノ」のコーナーキック。

日本はアメリカが高さを活かしたボールを蹴り込むと思い、ゴール前に集中して防御の布陣を組んだ。

佐々木監督は、「ロイド」のポジションに異変を感じ、大声を出し指示するが、歓声にかき消される…

「ラピノ」はゴール前に全速力で走り込む「ロイド」目がけて低いボールを蹴った。

大野忍がカットしようとしたが届かず、岩清水梓は背後から駆け込むロイドに全く気付かなかった。

そして「カーリ・ロイド」は、この日1点目を「なでしこのゴール」に蹴り込んだ。

 

そして5分「ロイド」、14分「ホリデー」、止めは16「カーリ・ロイド」ハットトリック!! 

3点目は岩清水梓のクリア・ミス、4点目は海堀あゆみのポジション・ミスだった…

前半の16分で「04」。

 

私は「0対4」になったとき、もう勝負はついたと思った。

そして、男子W杯ブラジル大会、準決勝「ブラジルvsドイツ」、通称「ミネイロンの惨劇(2)を思い出した。

 

201478「ブラジル 1 - 7ドイツ」場所はミネイロン… あのブラジルでさえ、一度「歯車」が狂えば7失点してしまう。 それが「サッカー」という競技である。

 

アメリカのキーパー「ソロ」からは、得点できても「2点」が限度だと感じた…

実際なでしこは、その後2得点した。これは凄いことである、準決勝までの6試合で「1失点」しか許していないソロからの2得点である。

 

今思うと、サッカーの神様は「4年間」の長い台本を書いたのでは… という気持ちになる。

 

その「最終話」は、7月5日の「決勝戦」で用意されていた。

 

アメリカは「なでしこと決勝戦」を戦いたかった。 アメリカにとっては、4年前の決勝戦のリベンジ

2回のワールドカップを手にしているアメリカだが、ワンバックなどの主力選手は、まだその栄光を手にしていなかった

 

日本を倒し、オリンピックに続いてワールドカップを制することが、アメリカの「ゴール」だった。

だから決勝の対戦相手は「日本」でなければならなかった

 

アメリカは開始直後から、「なでしこ」を潰しにかかった。

岩清水は帰国後の会見で「今回のワールドカップは最後の悔しさしかない。アメリカのスピードやパワー、やってくることも分かっていたが、今まで体感していたスピードやパワーをはるかに超えていたのが今回のアメリカだった」と決勝を振り返った(1)

 

ところで、「ニコラス予想」には理由があった。

準々決勝は、「中国 vs アメリカ」、「ドイツ vs フランス」、「ブラジル vs 日本」、「ノルウェー vs カナダ」

準 決 勝は、「アメリカ vs ドイツ」、 「日本 vs カナダ

そして決勝が「日本vs ドイツ」が「ニコラス予想」

 

違っていたのはオーストラリア vs 日本」、「イングランド vs カナダ」「日本 vs イングランド」「日本vsアメリカ4試合。

 

なでしこにとっては同じアジア枠の「オーストラリア」より「ブラジル」の方が戦いやすい

最近ランキングを上げている「ヨーロッパ」の強豪より「カナダ」と闘う方が勝算は高い

実際に「イングランド」には最後まで苦しめられた。

 

そして「決勝戦」…

リベンジに燃える「アメリカ」より、前回大会でも「なでしこ」が勝利し、苦手意識をもっている「ドイツ」の方が連覇の可能性が高いと思ったのが、「ニコラス予想」の理由であった。

 

決勝の「なでしこ敗戦」は、準決勝「アメリカ vs ドイツ」の、ドイツ「シャシッチ」のPK外し(3)から始まっていたのかもしれない。

後半15分にドイツがPKを獲得したが、FWシャシッチが左へ外して流れが米国に傾いた。同24分にFWモーガンがペナルティーエリア内で倒されて、今度は米国がPKを獲得。「ロイド」が確実に決めて先制した…

 

スポーツ結果に「もしも」は禁物ではあるが、結果が「逆」であったら「決勝戦」は「日本vsドイツ」であったろう。

 

興味深いデータがあった。決勝のスタッツによると「ボール支配率」は、「日本 52%:48% アメリカ」

支配率はアメリカを凌いでいた。そして「イエローカード」が「日本 2:0 アメリカ」。

カードを受けたのが途中出場の岩渕真奈と澤 穂希だった、二人とも試合の流れを変えようと必死だった…

 

準決勝2試合と3位決定戦の3試合の合計得点が6点」。

決勝1試合で両チーム合わせて7点」。

 

これが同じ「競技」なのかと感じさせられる。 サッカーは「怖い」、しかし「面白い」スポーツだ…

 

2015年、66日から75日にかけての一か月。サッカーファンには最高の時間でした。

グループリーグで敗退すれば、「3試合」しか観戦できません。

でも、Best4に残った国は「7試合」も楽しめました!!

 

「なでしこ」ありがとう。 そしてお疲れさまでした。

 

次はオリンピックですね…

 

nico

 

 

(1)なでしこ帰国 監督とキャプテンが会見

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150707/k10010142451000.html

 

(2)ミネイロンの惨劇

ミネイロンの惨劇は、201478日にベロオリゾンテのエスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント(通称ミネイロン)で行われた、FIFAワールドカップ・ブラジル大会(2回目)の準決勝、ブラジル対ドイツの試合でブラジルが1-7の惨敗を喫したことを指す通称である。(Wikipedia抜粋)

 

(3)準決勝「アメリカ vs ドイツ」

米国、ドイツともに互角の戦いで、0-0の後半15分にドイツがPKを獲得したが、FWシャシッチが左へ外して流れが米国に傾いた。同24分にFWモーガンがペナルティーエリア内で倒されて、今度は米国がPKを獲得。FWロイドが確実に決めて先制し、同39分にはMFオヘーラがクロスに飛び込んで追加点を挙げた。