気が付けばブログのテーマ「心の病」が、今日で「500記事」を迎える。
「精神医療」の抱える問題点をテーマに、私自身の「体験に基づく考察」を中心に書き綴ってきた。
最初に書いたのが2012年の3月なので、2年半も書いていることになるな…
「精神医療」「精神医学」… この言葉自体に違和感を覚える。
以前からそうだったが、最近ますます強く感じるようになった。
私の「違和感」をもう少し分かりやすく述べると、
「精神」と「医療」や「医学」という文字が「同じ次元」で同列に記載されているからだろう。
精神医療は、強いて述べれば「心の病」に関する「医療」
つまり「心の病」は「治療」できますと宣言しているように私には聞こえて「胡散臭く」感じるのだ。
じゃ「恋の病」は治せるのですか?
「心の病」がクスリで治るのなら「恋の病」に効くクスリもあるんでしょうかね……
「精神」と密接な関係にある「死」の概念
「死」とは何か…
心臓の鼓動が止まれば「死」か…
脳死が「死」か…
何をもって人間の死とするのか、その判定や定義は「文化」「時代」「分野」などにより様々です。
「魂(たましい)」はあるのか……
「死後の世界」とは……
「精神」や「魂」とは形而上な概念であり、厳密に述べれば科学的な実験や検証作業の求められる「医学」の対象とはなり得ない。
「精神」と密接な関係である「こころの状態」
つまり「不安」「恐怖」「怒り」、そして、心的外傷(トラウマ)や希死念慮……
これらを忘れたいために「脳内関門」を通過する「物質」を摂取したいのなら、アルコールがあるじゃないか!
タバコ吸えばニコチンを摂取できるし、コーヒーを飲めばカフェインも摂取できる。
重大な点は、「酒」や「タバコ」は多く税金を払っているのに対し、向精神薬は他の人の保険料や税金が使われていることである。
精神医療の抱える問題が、国民全体の問題である事はこの側面からも明らかである。
古今東西、「精神(こころ)」は「哲学」的に論じられ、研究されてきた。
敢えて分かりやすくするために「精神」に該当する外国の言葉を書き示すと
英語 → spirit (スピリット)、仏語 → esprit (エスプリ)、ドイツ語 → Geist (ガイスト・ポルターガイストのガイストです)
感覚的に科学的な実験や検証作業の求められる「医学」の対象とはなり得ないと思いませんか?
精神医学(psychiatry)、心理学(Psychology)、精神科医(Psychiatrist)、念力(Psychokinesis)……
「psycho」は「精神, 心理」という意味ですが、接頭辞の「psycho」は「魂」を意味します。
pycho の「語源」は、ギリシャ語で「呼吸」、転じて「魂」を意味するプシュケー(Psyche)です。
ギリシア語の「ψυχή 」(魂)をラテン文字に転写したもので、「ps」は「ψ」という文字の読み「psi」からきているそうです。
「魂」って何ですか??
科学的に説明できる「精神科医」はいるのでしょうか・・・???
何度も書きます。
「うつ病の客観的診断基準や検査法がいまだ存在しない」「主観が入り込むために誤診の例も多いとされる現状」etc…
これは「医学(医療)」ではありません。 「精神」とは「形而上な概念」であり「哲学的」領域のものです。
「医学」とは「科学」の一分野であり、「主観」の入り込む余地のない「客観的診断」が行われるものを指します。
「精神」「心」「魂」は科学的な実験や検証作業の求められる「医学」の対象とするには難のある領域です。
サイコパス(精神病質者)やソシオパス(社会病質者)など、哲学的なアプローチが必要な「精神病質」があることは認めます。しかし、そのような「病質者」は「隔離」した状態で「薬物」による鎮静化が「治療」という名の下で行われていたことは、「精神医療の歴史」に刻み込まれています。
「悩める健康人」に対応するには、現状の「薬物治療」中心の精神医療のありかたを一刻も早く見直すべきでしょう。
そして脳循環代謝学、脳神経外科学などに関わる方々はもっと声を上げるべきと考えます。
「精神」を医療の対象にしていることへの「矛盾」に製薬会社や精神科医は気付くべきです。
否、「気付いている」から「主観」でどうにでもなる「精神医療」にビジネスモデルを構築したのかもしれません。
病気の原因を霊とみなして除霊を行ない治療する「心霊治療」、病名の診断に「トランスや占い」を行い、「治療儀礼」を施すことがある「祈祷師」や「呪術医(シャーマンドクター)」といったいどこが違うのでしょうか?
「トランスや占い」を「DSM」、「治療儀礼」を「ECT治療(電パチ)」と置き換えれば分かりやすい…
「心霊治療」や「呪術医」と同列だと揶揄されても「精神科医」は反論できるのでしょうか??
「精神科」という「標榜」に何らかの「躊躇」を感じる精神科医は「心療内科」という看板を掲げ、悩める健康人を巧みに誘い込む…
そして製薬会社は「うつは痛みといった身体の症状も表れます」とCMを垂れ流す(1)。
精神医療には「子ども」や「高齢者」にまで向けられた「危険な罠」が至る所に潜んでいるのです……
nico
(1)「うつの痛み」テレビCM、抗議受け一部変更
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=92165